第三話・夏休み・続編・その弐
ピンポーン
「アッ友達だ!行ってくるね♪」
「うん。」
今日は弟が待ちに待っていた海に行く日が来た。
「おじゃまします。」
「イラッシャイ。」
そう軽く言い、コーヒーのおかわりをしようと席を立った。
「ああ。座って良いよ。まだ全員集まってないから。」
「はい。」
礼儀正しい子だなぁ。あんな奴が弟が良かった。
「僕の部屋に来て!」
「うん。」
ふう。お菓子でも出すかな。ん、そういや拓弥さんは何処に行ったんだ?まだ寝てるのかな?
「おはようございます・・・。」
「おはようございます。」
今日は機嫌が良いみたいだ。いつもなら・・・。
「拓弥さん。拓弥さん!」
「う〜ん・・・。」
ゴスッ
という感じで蹴ってくるのだ。昨日の蹴りは痛かった・・・。
「私にも珈琲入れてくれますか?」
おっ、かっこいいじゃん。漢字でコーヒーなんてさ。
「はいよぉ。」
俺は拓弥さんの分までコーヒーを入れる。
ピンポーン
「翔太でろぉ。」
「ハ〜イ。」
・・・・・・・。
==一時間後==
「揃ったか。翔太。」
「うん。揃ったよ!」
じゃあ、行くか。
「行くぞォ!」
「「「「おーーーー!!!!」」」
「じゃあ、下に降りて車に乗れ!」
「ハーイ。」
今から、海へ行く・・・。どうなる事やら・・・・。
==一時間後==
「着いたぞォォォ!!!」
やっと海に着いた俺達。一応、翔太の仲間を紹介しよう。
一人目
今池拓人スポーツが得意と言っていた。
二人目
神田亮介。こいつは、顔が良い。限りなくな・・・。絶対もてる。ちなみに、茜さんの弟らしい・・・。かわいそうに・・・。
三人目
黒沢俊哉。こいつは勉強ができる。なんか、高三の勉強ができるとかできないとか・・・。
一時間後・・・。
そろそろ「腹減ったー。」とか言ってくるだろ。弁当の用意しとくか。
「にいちゃ〜・・。」
「ほら弁当。持ってきたから、みんなで食べようぜ。」
「よっしゃ〜!みんな、兄ちゃんの料理はおいしいんだよ♪」
中々うれしいこと言ってくれるじゃねーか。
「さっ、みんな腹減ってるだろ?早く食べな。」
「「「「ハ〜イ。」」」」
うん。今のは翔太が入ったからな。拓弥さんじゃ無い。そういや拓弥さんは何処に・・・。
「へ〜い、彼女〜。一人?」
「いえ違います〜。」
ナンパ中でした♪しかも失敗しちゃってるよ・・・。虚しいな・・・。
「拓也さ〜ん。飯っすよ。食べないんですか?」
「いえ、頂きます。」
「はい。これ皿です。」
「面目無い。」
ふう・・・、俺ため息ばっかりだな・・・。
「兄ちゃん。食べ終わったからみんなの分のお金ちょうだい。」
「あ?何で金がいるんだよ。」
「かき氷♪」
成る程ね。だからみんなの分も買うって訳か。
「翔太ぁ・・・、俺達別に良いよ・・・。」
「何でみんな食べたいっていったじゃん。」
「ちょ・・・、翔太ぁ〜。」
ふーん。俺に気を遣ってるって訳か。別にかき氷ぐらいの金ならだすけどな。
「気にしなくて良いよ。出すから。何円だ、翔太?」
「二百五十円♪」
千円で足りるか。
「ほい、千円。おつりもってこいよ。」
「ハ〜イ!みんな行こう♪」
「翔太、良いのか?」
「いいのいいの。早く行こう?なくなっちゃうかもしれないよ。」
「すいません。お兄さん。」
ほお、ホントに気を遣ってやがる。礼儀正しいな。
「いいよ。翔太から誘ってきたんだ。別に良いって♪」
「ありがとうございます。」
「行くぞぉ!」
元気がいいな。サッサと片付けて寝るか・・・。ふあ、眠・・・。
「にいちや〜ん。」
この間抜けな声は・・・。
「はいお釣り。」
「はいはい、かねたりたか?」
「バッチ!足りたよ〜。」
「お〜そっか。良かった。」
ンじゃ、寝るか。
「あのさぁ〜・・・・。」
ペチャクチャペチャクチャ
ウルセェ〜・・・・。
「おい。お前らちょっとうるさいぞ!」
「は〜い。」
ったく。これでやっと寝れる・・・。
「デも兄ちゃん・・・。もう夕方なんだけど。」
「ナニィィィィィ!!!」
・・・。夕方だ・・・。
「さっ、帰りましょうか。」
「うん。」
「荷物は積んであります。着替えて駐車場に来てください。」
「はーい。」
俺は何をしに来たんだろう・・・。こいつらのせいでェ台無しだぁ!!
「兄ちゃん。帰らないの?」
「帰る・・・。」
このまま、友達を送った後、カラオケや買い物などに付き合わされたのだ・・・。
今回はコメディーがあまりはってません。
コメディーなのにすいません。
優「ホントわりいな!」