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第1話・用心棒=変人?

「フワァァァ。眠い・・・・。」


俺は、桜牙優斗(おうがゆうと)。ばりばりの中学三年です。


「今日はあいつが喜ぶのにしないとなあ。」


あいつ、確かミートソーススパゲティが好きだったよなあ。ミートソースとパスタはあるから

良いだろ。彼奴ってのは、義理の母さんの子供、ナンだけど・・・。まあ帰ってからのお楽しみだ。さあ、帰って昼寝だ。


「ただいまぁ。」


「オッカエッリナッサ〜イ。優斗兄ちゃん。」


「おう。ただいま。」


此奴がさっき話してた義理の弟の桜牙翔太(おうがしょうた)。二番目にやっかいな奴だ。


「にいちゃ〜ん。今日の晩ご飯何ぃ。」


「お前の好きなミートスパゲティだぞ。」


「やったぜぇ。」


此奴がやっかいなのは、多重人格。今みたいにとても優しそうなときもあれば、とても怖そう

なときがある。俺でも手が付けられない。


ただ、この中で一番やっかいなのは・・・・、あの人だ。


「あのねぇ。今日はねぇスパゲッティなんだよ。」


「・・・・・・・。そうか・・・・。」


暗いな、おい。


「すいません。拓弥さん。きょうは翔太が好きなのを作ります。」


「・・・・・、俺は何でも良い。」


相変わらず無口だな、おい。


彼は、東海道拓弥(とうかいどうたくや)さん。俺達の用心棒。魔界から来たらしい。何で用心

棒が居るのかって。俺達の母さんと父さんは、スイスに住んでるんだ。そこに俺の父さんが社長の会社があるから、スイスに居るんだ。


翔太の世話役も担当してもらってる。


「兄ちゃん。早く御飯作ってよお。」


「わかったわかった。今作るから。」


ああ。これで今日の睡眠時間が削られる・・・・。


「兄ちゃん。あのねえ。」


「うん。」


ビシュ


何をしたんだ・・・。


「あはははは。おもしろーい兄ちゃん。」


「晩飯抜きにスッぞ。」


「イ〜ヤ〜ダァ。」


すぐにこねる。これが多重人格のひとり、「こね翔太」だ。


「じゃあもうやめろ。いいな。」


「ハーイ♪」


なんか、今日は誰かが来そうな雰囲気だ。


ピーンポーン♪


玄関からということは・・・・。


「優斗くーん。」


まさかこの声は・・・・。


「茜さん。なんですか。」


「いや〜。良いにおいがしたからさあ。」


この人は、神崎茜(かんざきあかね)さん。大学二年って言ってたかな。つーか、あんたの鼻ド

ンだけ凄いんだよ!!


「何か言ったァ?」


にたあ


「何も言ってません・・・・。」


怖ぇぇぇぇ・・。逆らえないな・・・。


「今日もごちそうしてくれるよね?」


「はい。そりゃ勿論ですよぉ。」


はあぁぁ。この人が来ると食費が・・・。


「あ、茜お姉ちゃんだぁ。いらっしゃ〜い。」


「こんばんは。翔太君。」


「こんばんは。茜さん。」


あ、出てきた・・・。拓弥さん。


「人生ゲームしよぉ。みんなでさあ。」


「そうねえ。しましょうか。」


「あ。俺パス。」


こいつらと人生ゲームすると何かしらやっかいなんだよな。


「私も混ぜてくれますか。翔太さん。」


「うん。みんなでやろう♪」


散らかさなきゃいいけど・・・。


「テレビでも見てよーっと。」


一分後・・・。


なんか、弟の部屋が騒がしいな・・・。ナンだよ。まだ一分ぐらいしかたってねーぞ。


「にいちゃーん。拓弥さんが人生ゲームのボードを壊しちゃったよお!」


ナニッ。まさか、順番を最後にしたんじゃ・・・。


「うん。ジャンケンで負けたから拓弥さんが最後・・・。」


大変なことしちゃったよ。おい・・・。(拓弥は順番などが最後になると暴走して手が付けられ

なくなります。)


「いま、茜さんが必死に押さえてる・・・。」


凄いな茜さん!!


「早くぅ。」


「おう。」


弟の部屋に行ってみると悲惨なことになっていた。


「早く止めろ!!押さえているのが精一杯だ!!」


十分凄いです!!


「えーと・・・、翔太。水持ってこい。コップ一杯で良い。」


「うん。わかった。」


よし。これで拓弥さんは止めれるけど、ソレまで持ちこたえられるか・・・。


「ちょっと、あんたも押さえなさいよね!!」


「ああ。すいません。」


俺も暴走した拓弥さんを止める。


「兄ちゃん。」


翔太が来た。これで暴走が止められる。


「スイッチに届かないよ!!」


ハィ?何て言いました。


「だから!!スイッチに手が届かないっていってるのぉ!!」


マジですかぁ!!

家は水道がボタン式

「優斗!!ここは任せて水を取りに行くのよ!!」


「はいわかりました!!ここはお願いします!!翔太!茜さんを手伝え!「怪力翔太」になれ

ばいけるだろ!!」


「うん!わかった。」


凶暴な拓弥さんの取り押さえに茜さんと翔太が頑張ってる間に・・・。


「げっなんだこれ。」


ここの居間もまた悲惨な光景になっていた。


「後で片付けないとな・・・。」


ソンなことより、水を取りに行かないと、茜さんに殺される・・・。


水をコップ一杯に入れこぼれないように慎重に運んでいく。


こぼさないように慎重に慎重に・・・。


バシャ


「・・・・・。」


早速こぼしちゃいました♪


「早く取りに行けぇ!!優斗ぉぉぉぉ!!」


「はいィィィィィ!!」


俺はカラになったコップを持って炊事場に急ぐ。


フンフン


ナンか焦げ臭いな・・・。ハッ、ミートソースを温めてたことを忘れてたぁぁぁ!!


俺は急いでコンロの火をとめた。


ふう、危なかった。後一歩で弟に殺されるところだった・・・。


さてと、水を持っていかないとな。


俺は二回目の水くみをして、弟の部屋に持っていった。また災難が俺のみに降りかかった。


ドスン!!


俺の足に弟の膝が思い切り直撃したのだ。


「いってぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」


バシャ


・・・・・。バシャ??


「ねえ・・・・。何でまた失敗してるの・・・・。」


かかった相手が悪かった。茜さんにかかってしまったのだ。


「水くみにいってきマース・・・。」


「早くね。」


ああ。やばかった。殺されるかと思った・・・。


俺は、本日三回目の水くみへ行った。


ジャー


ポチ


さてと、早く持っていくか。悲惨な状態になってなきゃ良いけど。


「水を持って来ました!茜さん、翔太!」


「早くぶっかけろぉ!!」


バシャ


「あれ・・・。私は何をしていたんでしょう。思い出せません・・・。」


「あれだけのどんちゃん騒ぎしてたのに!」


そう。こんな事があるとその時の記憶は全く残ってはいないのだ。ナンつー迷惑な話だろう。


「さあ、みんな晩飯の前にここの部屋と居間片付けをしてもらおうか・・・。拓弥さん。茜さん、翔太。」


「えー!御飯食べてからで良いじゃん。」


「そうだぞ優斗!後ででも良いだろ。」


「良いカラしろよ!」


「はい・・・。」


よし。これで部屋も片づくだろ。さてと、俺は茜さんと一緒に居間の掃除をするか。


ただ、晩飯を食べるのが十時過ぎになるとは思いもしなかった・・・。



作者の烈です。これで一作品目になります。ふつつか者ですが、宜しくお願いします。

連載です。「用心棒は厄介者!?」を宜しくお願いします

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