喪失感
僕は未来が見えてしまう
環境は常にかわり続ける
「あの、来月には引っ越す関係で、やめさせてもらってもいいですか」
僕は店長にそう告げてしまった
ここの職場を辞めた後のことを想像すると、喪失感が僕の胸にはできる
好きな人もいた、苦手な人もいた、好きな場所でもあったし苦手な業務もあった
しかし、それらがなくなるとどうしようもない絶望感とそして、大きな穴が空いているのを感じる
そんな事を考えながら最後の引き継ぎを僕は行っている
これが終われば、本当に終わる
ここに存在した僕はなくなる
でもこの職場は今まで回っていくことにも少し絶望する
僕の心が欠けていく、涙となって欠片がポロポロと落ちていくのを感じる
残ってる物を考えられるほど僕の心はもう残っていない
忙しくして紛らわすけど、それでは埋まらない、応急処置にしかならない
しかもやさしくつつむだけの包帯のようなもの
拙い力で必死に穴を隠すが、隠しきれない
この思いはこうして言葉に残す
心を言葉に移すことで僕はやり過ごす




