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そのアルカナは、死神。〜共感不可だらけのデスゲーム〜  作者: 宵月玲


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ルール、√

この現実のルール。

失敗した。 

ミスをした。

同じ過ちを繰り返す人。

注意されても改善しない人。

それはどのような扱いを受けるのか。


公開処刑。

それは、インカムを通して社員達、バイト達にも自らのミスを晒されることを指す言葉。


返事しろ?

聞こえねーの? 

おい、返事しろ。

何故やらないの?

何故出来ないの?

つか報告しろ。

他の作業はいいから最優先に報告しろ。


ネチネチ、物に当たる音も混ざる気持ち悪い時間。

うぜえ。やめろや。

つーか、バイトの休憩時間にいちいちやるなや。


この世界のルールなんてこんなもの。

差別?イジメ?見て見ぬふり。

所詮は他人。

自分は痛まない。

だって、他人だから。

学生バイトが調子乗ろうがスルーが基本。


「俺、年上とすぐ仲良くなれるんすよ! マジ仲良いっすから」


…………は?

馬鹿じゃねーの。

それは勘違いだよ。

年上はな、年下のお前に目線を合わせてやってんだよ。わざわざ目線を下げてあげてるの。なんでそれがわかんないかねー。


それに気付くまで精々痛い目見るんだな。

終始舐め腐った態度を取ってきたやつはもうお腹いっぱいになるくらい見てきた。

恥をかけよ。恥ずかしさで過去の言動を心底悔いるまでにな。あー、痛い痛い。


そして、今日も始まる。

俺の説教。

仕事が出来ない、こんな日雇いバイトが初めて数回の学生バイトに。


「こんな仕事長くやるもんじゃないから。他の仕事やりな。何も学べないよ。やりがいなんてあると思うか?」


中略。

自分のことを棚に上げて若さに嫉妬する俺。

学生バイトにイライラしながら説教する俺。

ださい。心底ダサい。

それが俺。


「塾講師なんざ割合わないから。課題とか準備するのに時間割くだろ? それでトータルなんぼよ? そもそも君の接客態度でさ、親御さんと仲良くできんの?」


自分がやってもないことを。

人から聞いたことをさもやったことのあるように。


「あー、俺みたいになるなよ。悪いけど本気で金貯めたいなら日雇いじゃ金貯まんねえから。絶対」


吐き気がする。

こんなの、否定するつもりもないのに。


「俺なんて、ただのおっさんだから。腹出てるから」


そして今日も、一番の言い訳を吐き出す。

後ろには誰もいない。

それは誰にもわからない。

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