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そのアルカナは、死神。〜共感不可だらけのデスゲーム〜  作者: 宵月玲


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しがらみの繭

初めてのコスプレはどのキャラクター?

「すみません〜! お待たせしました〜!」


「ああ、大丈夫ですよブランさん」


「わ! 隊服似合ってる〜! カッコいい〜!」


「本当ですね……綺麗なだんだら羽織」


ブランと二人で向かった先は、コスプレイベントの会場の建物内。

見るだけで昂る、あのだんだら羽織が。

いる!


駆け足で新撰組あわせ予定の方々と合流する。

もう既に隊士服のコスプレ姿で準備万端な方々。

二人も! あと、カメラ機材を持っている男性が一人。ということは、カメラマンも入れて五人で撮影か。


「……っと、あぁ、そうでした。紹介します。この子がみんとです」


「みんとだ! 隊士諸君、気を引き締めろ! 

………………。

……えと、すみません。みんとです」


やってしまった。

まだ、土方歳三が抜け切れてないという言い訳をここでだけはさせてくださいお願いします……


「副長、承知しました! ……ぷっ。はっはっはっ! やる気バリバリのレイヤーさんはあたし、好きだよ。あぁ、ブランさんから聞いてます〜みんとさんよろしくねー、あたしは冬魔とうまだよ。とうまさんって呼んでください〜」


「……は、はい。宜しく、お願い、致します。すみません、ま、舞い上がっちゃいまして」


凛々しく隊士服を着込んだイケメン……いや、お姉様と呼んでも過言ではないほど、背も高く、気さくに接してくれた冬魔さんに、尚更申し訳なくなってしまった。あぁ、土方さんすみません。みんとは恥ずかしすぎて穴に入りたいです……


「いやぁ、冬魔さん悪いねぇ。どーも、昨日楽しみすぎてあんまり眠れてないって言っててさぁ」


言ってない! そんなこと言ってない!

言うか! ブラン!!! 


「……寝不足、天敵。私、闇鶴やみつる。宜しくお願い致します」


「は! はい。みんとです。……宜しく、お願いします」


闇鶴さんは、私よりは大きいが、世間一般では十分小柄です。いいなぁ。……目も大きくて、絶対に可愛い衣装も似合うだろうし、私が好むキャラクターも、不思議と似合いそう。


「それでは、早速行きましょうか。おっと、その前に。僕が今回のカメラ、やらせていただきます。トッシュです。宜しくお願いしますね」


「は、はい! お願い、致します」


眼鏡をかけたトッシュさんが、足取り軽く私達を撮影ポイントまで先導してくれています。服装も一見地味なようで実は細部におしゃれが効いています。


ブラン、こんな人達といつのまに知り合ったの?

皆、衣装もそうだし、気さくだし……


思う存分、撮影を楽しむ為に。

皆、努力している。

かけがえのない時間を、使って、明日への活力にする為に。


ーーーそんなことを、剣を構えながら。

少し、考えていました。




初めてのカメラマンはどのイベント?

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