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そのアルカナは、死神。〜共感不可だらけのデスゲーム〜  作者: 宵月玲


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コスプレの楽しみ方

更衣室って、どんな感じかしら?

「……今日は一日中快晴。よしっ!」


静かにガッツポーズしてしまう私。

辛い仕事の現実から解き放たれ、今日は解放の日。

そう、コスプレあわせの日!

その待ち合わせ場所まで、向かっています。


「水奈〜! こっちこっち!」


「は〜い!」


今日のコスプレ衣装が入ったカートを手に持ち、ゴロゴロ転がしながら向かうことに。

駅の改札から少し離れた壁画のオブジェの前で待ち合わせだったのです。無事合流出来てほっとしました。


「おいおい、相変わらず体力ないなぁ!」


「枝里がっ、有り過ぎるんですよ……はぁ、はぁ」

 

彼女の名前は綾瀬あやせ 枝里えり

高校生の時からの大切な親友です。

クラス決めの時に、隣同士になりまして。本当に幸運にもオタク趣味を通じて仲良くなり、今でもコスプレイヤー兼カメラマンとして一緒に仲良くしてもらっています。


「今日は野外メインで撮りつつ、会場の中でも気が向いたら撮ろうぜ〜」


「はい! 楽しみましょうね!」


「お、おお。……な〜んかハイテンションじゃん。へへっ、良いことでもあったんか〜?」


枝里ちゃんは私の肩をポンポン叩きながらカートを転がして前にどんどん歩いていく。

そう、多分知っていても、察していても、あえて触れてこない。そんな、気配りが出来る枝里ちゃんだから、私はいつも救われているんですよね。


「水奈は今期アニメ何観てるん?」


「それが、ですね。……実は、あまり観てなくて」


「おいおい、その歳でもう評論家気取りかぁ? 昔もいいけどちゃんと今も追わんとダメだぜ〜」


……仕事で疲れ切っているから、あまり観てないとは、恥ずかして言えないです。

だって、多分バレバレでしょうから。

そうやって、話しているうちに受付を終えて、更衣室に入りました。


「ま、今日は何もかも忘れて、パァーと弾けようぜ? その為のイベントなんだからさ!」


枝里が私の今日の小道具である、模造刀……コスプレ用のプラスチック製です……をツンツンと指でつつきながら。


そう、ですね。

今日の私は。

気弱で、居眠りするような、弱い人じゃないです。


だんだら羽織を身に纏い。……は、違います。

あえて、普段の服装だった、黒羽織に黒袴を身に纏い。

模造刀を腰に差して。

さあ、目を閉じて。

祈りなさい。



私…………ワタシは?


ワタシは!


新撰組、鬼の副長! 


土方歳三だ!!


ほら、魔法がかかった。



コスプレって、どんな感じかしら?

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