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そのアルカナは、死神。〜共感不可だらけのデスゲーム〜  作者: 宵月玲


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立派な大人。

天を憎んだ。

私のとっての大人は。

立派な大人。

経済的に自立しているとか、社会的地位が高いとか、そんなことじゃないんです。


自分を持っている人。

決して揺るがない信念を持っている人。

そんな人に、憧れたんです。


……だから、でしょうね。

はは。……子供の頃からなんです。

同年代の友達が夢中になって観ていた子供向けアニメにも、変身ヒロインにも、イマイチ刺さらなかったのは。


冷めていた……とは、少し違いますね。

あれは、そう。少し、背伸びをしていたんだ、と思います。

その場限りの感情で動くような幼い子供達が、正直言って好きじゃなかったんだな、としか。

今となっては、見識が浅い、恥ずかしいにも程がある、笑い話になるんでしょうね。

でも、違った。

私には、違ったんです。


だから、一刻も早く、大人になりたかった。

子供向けの絵本や図鑑よりも、大人が読む専門的な本達に憧れた。

はは。……図書館では、確かに目立っていたと思います。

小さい脚立を借りて、一生懸命分厚い辞書のような本達をどんどん借りていくんですから。


早熟……? いえ、違いますよ。

ただ、私は大人に憧れていたんです。

家族で遊園地に行っても、身長制限で乗れない乗り物を前に、案内板の前でずっと、涙をこらえていました。そして、にらみつけていました。


さぞや、不気味だったでしょうね。

そんな私だから、周りから浮いてしまうのは必然でした。


学校もそうですし、部活とかでも。

プライベートでも、そうです。

自分を曲げることを、恐れて、憎んだんです。

私が。片瀬 水奈じゃなくなることを、恐れて、怖がって、今でも怖いんです。


そんな私だから。

小説でも、アニメでも、映画でも。

凛々しく、前へ前へと理想へ突き進む大人が。

組織のナンバー2のポジションで、知略と統率力を発揮して支える大人が。

黙って、背中で支える大人が。


好きになっちゃうのは、必然でした。




地を憎んだ。

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