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そのアルカナは、死神。〜共感不可だらけのデスゲーム〜  作者: 宵月玲


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3人目。

いよいよ、3人目。

わしの名前は田中 勲。

たなかは読めるじゃろ? 下の名前は、いさおと読む。ま、ありふれた名前よ。


さて、今日は読書の日。

少し遠いが、歩きで。

できるだけ杖を持たない余生を目指していての。 

……ま、遅かれ早かれ、人は老いていく。 

そんなことはわかりきっておるでな。


図書館までの道のりをゆっくりと。

もう歩き慣れた道だからの。

今日は新刊の日じゃった。

うっ、いててて。すぐ膝が。 

座る場所、見当たらん。

これだから、行政は!


図書館に着いて、司書さんと挨拶をする。


「おはようございます!」


「おはようございます」


何度も挨拶を交わしているうちに、自然と声も大きくなってしまう。

おっと、新刊コーナーは。読まれてなければいいが……


ふぅ。間に合った。 

今日はやる事がてんこ盛りじゃからの。

釣り、囲碁、将棋、PC、絵画、彫刻、陶芸、あぁ、きりがない。おっと、野球も。

ま、こうみえてわしは多趣味なのよ。

その道のプロには到底及ばぬがな。ま、下手な横好きというやつよ。


新刊コーナーから趣味のジャンルの本達を掴み取り、重ねて山盛りに。

閉館時間まで読めるかのう。


…………目が痛い。

すっかり日も落ちてしもうた。

半分くらいは読めたがのう。どうも文字が小さくてかなわんわい。

あ、まだ虫眼鏡と併用することは無いんだが、そろそろ考える歳かのう。


新刊の山を手に持ち、コーナーに戻していく。

すると、目に止まるのが、色鮮やかな雑誌。


「旅行雑誌……若い頃は散々行ったが……」


職業柄、ストレス発散で良く日本全国に骨休みしたものよ。ま、胃に穴が空きまくったからな。


少しだけ手に取り、そして戻す。 

そんな日々は、もう若い奴らの特権でよい。



あん? わしは今何やってるかって?

悠々自適の年金生活よ。

5年前に定年退職した、元、刑務官じゃ。



デスゲームでは美味しいポジション。

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