コトバと文字
寝れない時
さっきはごめん
私、熱くなっちゃった
言いすぎた
私こそごめんね
自由時間はすぐ合流しよう
もち!
ろん!
だね!
…………こんな感じでやり取り出来れば、どんなに楽か。あれから帰宅しても、スマホには一向に手がつけられなかった。
怖い。
着信が。通知が。それを知らせる無慈悲な音が。
時間が経って振り返ってみると、私も熱くなっていたと思う。なんか……苛立ちを抑えられなかった。
せっかくの修学旅行だし、私だってアルマと同じ班になりたかったよ。
それをさ。
もっと、素直に伝えることが出来ていたら。
……ホント、嫌になっちゃう。自分に。
お風呂に入っても。夜ご飯で大好きなハンバーグを食べても。晴れない。もやもやしちゃって。
私から連絡してみるのが良いのかもしれない。
いやだめだ。それはダメ。
許したことになっちゃう……
アルマの文章が熱を帯びていくにつれ、私が少しだけ怒って、少しだけ笑って、きちんとこちらからも謝って、それで、仲直り。
そうしたいのに。
それを願っているのに。
無慈悲にも。
スマホからは何も反応はない。
頭が、心が、冷たく研ぎ澄まされていく。
最初は、チクリ。チクチク。
今は、ズキリ。ズキズキ。
……結局、送ろうか送らないかの悶々とした時間は、寝不足という代価を支払う羽目になった。
………………アルマのばか。
眠れない時




