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そのアルカナは、死神。〜共感不可だらけのデスゲーム〜  作者: 宵月玲


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2人目。

女の子は夢見がち?

私の名前は織部 莉愛。

おりべ りあと読む。

仲良い子にはオヴェリアと呼ばれる。


……やめてよね。恥ずかしい。

ゲームキャラの名前から取ったとか。男子や先生まで呼ぶときも。


…………私は、お姫様なんかじゃないのに。



「オヴェリアー! 早く行くよ〜」


親友の早坂 有麻が廊下から私を呼んでいる。

ちなみに、はやさか あるま と呼ぶ。


…………うん。本名なの。アルマとしか呼ばれない。あだ名もアルマ以外認めない頑固な子だ。


「おまたせ。今日も図書館?」


「そうだね〜来年大学受験だし。本命は当然として滑り止めで落ちちゃったら……」


有麻は緊張しいだから、本番に備えて入念に準備する。それはもう、しっかりと。

にしたって、滑り止めの学校の行きと帰りの電車、通学路までチェックするかなぁ?


「オヴェリアの家は受験、どう? うるさい?」


「うーん。……あんまり、かな」


「ホント? いーな! うちなんてしょっちゅうやれ電気代だ、税金だで愚痴ばっかり! 落ちたら絶対言われるよ〜」


学校を出て図書館へ向かいながら、そんな話を2人で交わす。

有麻の心配性は相変わらずだ。

けど、他人事じゃない。私も落ちたら落ちたで……やめよう。今はそんな時間はいらない。


今は、有麻との時間。


程よく涼しい図書館の中で運良く席をキープ出来た。

さっそく問題集と参考書を準備してにらめっこ。


……家だとあまり、集中できないから。

こうやって、有麻と勉強会するのはかけがえのない時間。


「…………どれくらい進んだ?」


「んー、まぁまぁかな。てか! オヴェリアもうそこまで進んでるの?! ずるい!」


そんな話を交わしながら。

色々片付けて図書館を後にする。

すっかり日も落ちた。


「じゃあ、私こっちだから」


「うん! オヴェリア!また明日ね!」


「……はいはい。アルマ。また明日」


途中までの帰り道は一緒。

だから、この別れる時間が好きじゃない。

でも、嫌いでもない。


ようやく、ひとりになれた。

さ、早く帰ろう。 

今日の夕飯は、何かな。

それともリアリスト?

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