ゴロゴロ日和~教室と妄想の交差点~
授業の昼休み、空が良い感じに晴れて陽が窓から俺の頬に当たり、心も温かく感じる。
何やってるんだ?
暇なのでゴロゴロって体を回してます。お兄様も一緒にどうですか?
白い目で見られる! ここ学校! 家でならやる!
おお! 家でなら! 絶対やって下さいね。ゴロゴロ〜おお、見えてはいけないものが!
くっそー! 生まれ変わりたくなる!
お兄様、生まれ変わらなくても、やれば良いんですよ!
無理言うな、停学になってみんなから軽蔑の眼差しで見られる。
大丈夫です、お腹が痛くなって、ゴロゴロしたって嘘つきましょう!
こいつ! すぐに嘘つくな…いや、嘘つかせようとしてるのか。嘘まみれの妹だな。
でも、見ちゃ駄目ですよ。お兄様の品位の悪さが露呈します。女子も見られたら、ショック死するかも。
しないよ、ショック死って俺が見たからって怒るだけだろ。
お兄様、退屈なので、明日女装して胸に風船入れてブラジャーして、俺女になった! って騒いで下さい。絶対面白い事になります!
……なんか言ったか? 俺どうやら妹の声が聞こえなくなったかも。
おお、お兄様が嘘つき太郎になった!
品位って言った側から…絶対やらん。ちょっと静かにしてくる?
…だって退屈じゃないですか。この学校特に何もイベントなく、無駄に時間だけ過ぎて行きます。
勉強に集中出来るから俺は、嬉しいね。お前の頭のおかしさに俺、まともなんだって安心したわ。
それは良かったんですけど…うーん…イベント…そうだ! 片思いしてそうな女子に、告れって焚き付けて、振られた後、お兄様が慰めて、振るって言う鬼畜イベント起こしません?
……新手のいじめだろ…人間性疑われて…さっきから俺を追い込もうとしてない?
お兄様しか動かせないので仕方ありません。
じゃあ聖人路線はどうですか? 君の悩み聞くよ。どうですか? その後その情報を喋りまくります…するとその相手と揉めるイベント発生です。
聖人路線! 路線から外れてる!
…ではお兄様が提案して下さい。その提案を私が改良するので絶対やってくださいね。
おう、拒否するぜ!
では私が提案しまくるしかないですね。えーと、毎日違う女子に、必ず話しかけるイベント。これ何か起こりそうじゃないですか?
無理言うな。そんな陽キャラじゃない…いや陽キャラでも無理。
無理だと思うな、やりたくないだけと思えば、出来るのです。クラスの女子全員と知り合いになれば、このクラスを支配する事も可能かもしれません。
不可能ですね…夢見がちな乙女ちゃん。
そうでしょうか? 女子の人気者…男子が敵に回したくないこいつは! って一目置かれますよ。
それに、1人1人の女子に気が使える人って好青年だなって、先生の評判も鰻登りですよ!
うん、一理ある。しかし、やりたくないっていう、俺の志は変えられない。
その志受け取りました。そしてゴミ箱に突っ込んで起きました。やりたくないけど、妹の為やらなきゃと追い詰められたお兄様の返答やいかに?
…鼻で返事していい?
良いですけど、私も真似しますよ?
辞めと…ちょっと待てよ、イマジナリー妹が見えた情報俺が認識出来なくても可能なら、俺に教えてくれ、何色だ?
おお、それは気がつきませんでした。…です。
うん? もう一回。
…です。
ジェスチャーで教えて。
ふふ、分かりません…お兄様。
見たんじゃないんか!
見ましたけど、お兄様に伝えるのは不可能な様です…不思議な力で伝達出来ません。
じゃあお前の見たやつ、俺には伝えられないのか。
お兄様が見れば伝えられます。一瞬でも見て、お兄様が覚えてなくても大丈夫。
おお、凄い! 俺超能力手に入れたんだ。
いいえ、普通に瞬間記憶力ってやつで、超能力じゃないです。お兄様じゃなくて、私が持ってるだけです。
なんだよ、俺の能力じゃないのか…でも一瞬見たら教えてくれるのか。早速試してみたいな。
でもテストで使うのは駄目ですよ。ズルすぎるので。
倫理観ない癖に…そこはしっかりしてるな。
お兄様の成長を考えました。勉強しなくなったら、私も能力落ちて、お兄様のお役に立てなくなるので。
勉強しないって事はないし、頼らないよそこは。
授業も終わり放課後…さて、勉強会の時間だ。
俺は七瀬と一緒に図書室に向かった。途中トイレに行きたくなって、彼女を先に向かわせた。
ふぅ、やっぱり七瀬といると胸がドキドキして、緊張して近くなるな。
お兄様のトイレシーンの時間ですか。
おわっ、勝手に出てくるなよ、妄想の癖に。
自我を持った妄想です。
辞めてくれる? そこは消えとけ…ん?
あれは、前に七瀬の悪口言ってた女子軍団の2人だ。リーダーいない様だが。
「このサイトで七瀬の真実暴露してやろうよ。」
「良いね、やろやろ。」
やっぱり人ってそう簡単に変わらないか。俺の説教…意味なし。
そんな事ありませんよ。3人いたのでしょ? 2人には意味なくても、1人には効果あったのですから。
まぁそうだが…そうだ、スマホ見てやるか、何を書いてるか、教えてくれ。
俺は気が付かれないよう、彼女達の背後に回る。
良し見たぞ。
「なんだよ、神崎君。あっちいって。」
女子が俺の存在に気がついて、スマホを隠す。
「はいはい。」
俺はトイレに入り用を足して、イマジナリー妹にスマホに書かれた事を聞いた。
どうやら、七瀬の悪口がかなり書かれていた様だ。
それから彼女に合流して、勉強会を始めた。




