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三角関係? いいえ、それ以上です


校庭の中庭で、絵梨奈ちゃんが作ったお弁当を早速、3人で食べようとしていた。



だが寒い! 12月は寒い…無理だわ、これ。



他の生徒はこの寒さだ、殆ど居ない。それでも楽しそうにしている談笑しているカップルがいた。


目があって会釈した。だが何を話しているか、分からないほどの距離があった。


安心して喋れるとリラックスした。



「神崎先輩、寒いのでもっと近くに来てください。温め合わないといけませんね?」



絵梨奈ちゃん…おしつよ! 積極的過ぎる!


冬の風で鼻が冷やされて、痛みが走る。明日からここは無理だと悟った。


彼女がここを選んだのは、まさか…俺に密着する為?


「かりん先輩、実は私神崎先輩のこと小学生の頃から知ってます。神崎先輩は私のこと知らないですけど。」


「だから先輩より深い仲なので、邪魔しないで下さい。」


絵梨奈ちゃんが目を細めて、お弁当を食べてる手を止めた。雰囲気が一瞬で張り詰めて、俺の汗が頬を流れた。


えっ? そうなの…痴女かと思ってた、ごめん。でも、俺は小学生の頃彼女の事知らないんだよな。


でもそれで深い仲…よく考えると謎理論だよな? 片方が知ってたって、それなら有名人は深い仲だって言えちゃうよな?




「神崎君、邪魔って言われたよ。私がいると楽しいって神崎君言ったこと彼女無視してるよ、どう思う?」


七瀬の唇がヒクヒクと怒りを表すかのように動いていた。


俺は彼女の表情で、自分の顔が硬直していくのを感じて、顔を手で拭きたくなった。


ちらっと横目で絵梨奈ちゃんを見る。彼女は、微笑んでるが、首を傾げて無理してるのが読み取れた。ヤバいと俺はすぐに視線を外したが行き場がなかった。



2人とも俺の最後の言葉を待っている。ここは慎重に慎重を重ねて、いや、無理だ。俺の恋愛スキルは、ほぼゼロ…どうする?



うわっ…誰か助けて。


イマジナリー妹出番だ! どうすれば良い?


教えろよ!


やだも〜ん。教えな〜い。お兄様好き好き攻撃〜。


そんな攻撃効かねーし。


私は想像上の生き物なのです。こんな妹は存在しません。ですが、その為、お兄様の弱点などお見通しなのだ! お兄様〜がカッコ良過ぎて、溶けちゃいます〜。


俺は現実逃避をしていた。現実に戻れば…恐ろしい現実が待っていたからだ。



もう喋り方も変わってるし、デレる前にそっちが気になるわ。



惚けちゃって。可愛なこのこの! そんなお兄様がすきーやき!


意味不明なんすけど? 正直癒しにはなってるけどな。



意味はお兄様、好きだけど…やきもちも妬いちゃうみたいな? 


うん? 妬かなくて良いです。


クールだね、お兄様! 私に冷たい態度取っても無駄です。顔が赤いので照れてるのが見え見えで、お兄様が微笑ましいです。


悪役令嬢天才詐欺師に照れる訳ないだろ。



はっはっはっ! 私の能力を高く評価してるのが見え見えです、お兄様。身体は正直、口は嘘つきこれ、お兄様〜。


お兄様は、素直じゃなくて、ヘタレチキンで、妄想癖が強いです。


今度は罵り始めたぞ。



でもあってるのが悲しい…ヘタレで妄想して現実から逃げてきた。七瀬を褒めれば、絵梨奈ちゃんが怒る…これがあちらを立てればこちらが立たずか。 


イマジナリー妹なら解決出来るんだろ…結局人頼り…人じゃないが。素直にちょっとキツイよ、2人仲良くして…言えない。


そろそろデレにも飽きたと読みました…だけど、そんな性格を含めて全部大好きです!


くっ〜もうやめ! デレ封印しろ!


なんでですか? 私の事好きになっちゃうからですか? 


でも…お兄様は…私の事好きになったら駄目ですよ? 身体のない私を好きになってもお兄様は幸せになれない。



イマジナリー妹…ここは冗談あんまり言わないでデレてるの優しいな。



ですけど…私はお兄様のこと好きでいさせて下さい。


勝手だな…妹設定なんだから好きになるのおかしいだろ、まったく。



それは…お兄様が素敵だからですよ。魅力的だから、惚れない方がおかしいです。



辞めろ〜もう言うな、恥ずかしい。


あ、そうだ。私を正妻にしてクラス中の女子全員と付き合うと言うのはどうでしょうか?



おい、感動返せよ! 最後にとんでもない提案すな! …お前らしいけど。


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