表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

童話集

あのこが、くまのぬいぐるみが、きた。



 眠っていると。


 ぽぴゅぽぴゅぽぴゅ。


 赤ちゃんのパプパプ鳴る靴のような音がした。

 しかも、その音がだんだん、私のところに向かってきている気がする。

 すると、その音が私の眠る枕の横で止まった。私は、眠い瞼を無理やりにこじ開けると、そこにはくまのぬいぐるみがいた。


「あの、おっきいママさんは、ボクのこと……ボクたちのこと、わしゅれたんでしゅか?」


 くまのぬいぐるみが眠る私の顔を覗き込みながら、聞いてきた。

 私は寝ぼけながら、首を横に振り。


「……忘れてなんてないよ。忘れてなんかいないけど……おっきいママは日々に疲れちゃっててね。ごめんね。けど、またきっと、君たちに会いに行くから。君たちの笑顔でいられる世界を作りに、また戻ってくるから。もう少しだけ待ってて──」


 そう言って、私はすぅっ……と寝た。


 眠る前に「……ありがとうございましゅ。また絶対に会いに来てくだしゃいね。おつかれしゃまでしゅ……」


 そんな声と、ポフポフとしたふあふあのものが、私の頭を撫でたような気が……した。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
疲れちゃったり、久々に書こうとしてもなかなか難しかったりする気持ちはわかります! だけど私も一人のファンとして、ゆっくりでいいのでまた戻ってきて欲しいと思っています。
暗い夢の中……ぽひゅ。 立ち止まる枕元に、足音と声。 (──懐かしい……) やはり、気になっておられたのですね。 くまくまさんの見えないお姿──。 足音と声が、何処か分離したタクトさんの心のお声の…
また会えるといいですね!
2024/12/17 22:58 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ