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プルプル

「ミミックランドの100層ボス…ですか。信じ難い話ですが、こうしてこの場所に居るのですから信じるしか有りません…ね。」


「廻理、お前はいつも問題を…はぁ…私の教育が悪かったのだろうか…?」


「いえ、母上方には何ら過失は御座いません。至らぬ息子で申し訳ございません…」


「むぅ…」


21時15分、アカリを着替えさせると帰ってきた麗愛さんと不思議そうに見ていた清奈に連れられ寝かし付けて貰い家族五人で緊急会議をした。


姉さんは何が面白いのか引っ切り無しに笑い続け腹を抱えている。


両母上は神妙な顔をしており、不孝息子で本当に申し訳ない…


「あ、見つけた!凄い、もう100万再生に届くよ?」


ホロフォを弄り俺の動画を流し始める天羅。姉さんが横から覗くと俺を指差して笑い始める。


「ベガって…!ベガって…!アハハハ、中二病じゃない!」


「ーーうるさいなぁ…姉さんがシューティング・スターだから俺も星に(なぞら)えたんだよ…悪いか?」


少しいらっと来たのでそう返したら天羅が口を挟む。


「兄さんにしては少し頭使ったよねー。私もマーズとかアルタイルとか名乗ってみようかなー」


お?三人で合わせるか?

俺は構わん。


というか天羅が居ればダンジョン攻略がヌルゲー化すんじゃないだろうか?


姉弟三人の中でも一番オールマイティーでポテンシャルが有るのが天羅だからな。


俺も似たような事は出来るが、所詮は借り物の力だ、本職…というか才能には勝てない。


視線を写すと姉さんが俯いてプルプルしている。

笑いを堪えてるのか…?いや、違う!これはーー



「かぁーッ!私に合わせるくらい好きだったのか!んもう!お姉ちゃんも大好きだぞッ!」


「ちょっ!やめッ…うわぁー!」


はい、テーブルを挟んで座っていたのに椅子から飛び出し俺にフリーフォールしてきた。


いつものビキニアーマーじゃなかったから良かったけど、痛いものは痛いのである。



「どれどれ、ほう。戦闘はなるべく避けたのか…私の記録を越えるとは…と、内心感心していたが、この攻略方法なら合点が行くな。よし、次は私とペアで潜ろう!全て殲滅しながらな?目指せ二百階層だな!」


「あ!ズルい!私も行く!お兄ちゃんお願い…?」


家族会議を終え、食事を済ませてソファに座り寛いでいると中断していた動画を見ていた姉さんと天羅がそんなことを言ってきた。


まぁ、俺も6人…アカリも連れて7人でまた行くつもりだったからその申し出は渡りに船だ。


「今度は平原三姉妹とアカリを連れて7人で行くつもりだよ。アカリはレベルが上がれば会話も上手くなるかも知れないしな!姉さん達の休みが決まったらその日に行こう?」


「なるほどね!分かったわ!そうね…今週は予定があるから来週の土曜日かしら?麗愛にも確認しておくわ!」


「カイリ!ウチもミッミー君に会えるん?」


「おう、俺の奢りだから好きなもん幾らでも買って良いぞ?ーーあ、でも一万円までな?」


幾らでもなんて言ったら俺が破産するまで買うんじゃないか、ハイネたん…?


かなりミッミー君が好きらしいし、生まれがスラムだから金銭感覚なんて有ってない様なもんだからな。



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