【燃え上がる太古の力】 レックス・バーニングハート
昼ごはんを食べ終えて19層をサクッとクリア、20層へ降りてきた。
大きな扉の先に居るボスは…緑のゴリラだった。肉弾戦タイプか?
なら遠距離で攻めるか…と思ったら緑のゴリラは何処からか徐に大きな杖を取り出した。
『ウホッ、ウホッホホホゥ!』
んげぇ!こいつ見た目の癖に魔法型かよ!
何処からか飛び出した根が俺に襲い掛かる。
〈身体強化〉で何とか逃げ延びるとゴリラは下品に笑い出した。
俺は〈変身〉をする事を決める。
今回は初御披露目のあの姿になろうか…!
「舐めやがって!〈変身〉ッ!モード:レックス・バーニングハート!」
んにゃろうッ!
こうなったら火力で押しまくる!
光が収まると俺の姿は変わっていた。
右手にはティラノサウルスの顔面、左手には尻尾。
炎を象ったマスクに真っ赤な鎧。
胸にはステゴサウルスの角が怪しく鈍色に光り背中にはプテラノドンのものと思われる大きな翼。
それが【燃え上がる太古の力】レックスの姿だ。
「ウオォォオアー!《レックス・バーン》ッ!!」
敵の根を燃やし尽くす炎をティラノの口から打ち出し、行く手を阻む全てを蹂躙する。
そして強靭な足腰で敵の不意を突き打ち倒す。
レックスの特性は猪突猛進、所謂脳筋だ。
力でごり押すパワータイプ。
ゴリラの膂力に匹敵するだろう圧倒的な力と見た目に似合わないテクニカルな技で敵を殲滅する。
一対一ならナンバーワンの強さを誇る戦士だ。
よしよし、ゴリラも怯んだ様だ。
今のうちに近付いて。
「《ティラノヴァイト》からの、《ステゴレーザー》ッ!!」
ゼロ距離からのレーザーを真面に喰らえば幾ら森の賢者と言えども一溜りもないだろう。
フハハハ、脳筋舐めるなよ!
原作再現してやったぜ!
しめやかに爆発四散しやがれ、オラッ!
『ウホゥッ…ウホホ…』
「何だ、命乞いか?すまんな、日本語でOK?」
止めのステゴレーザーを放ってゴリラは倒れた。おっしゃらぁ!
変身を解いてゴリラの残滓に向かうとポイントが大量に入る。
お、ドロップアイテムじゃん。
ゴリラが使ってた杖か?
〔称号 {無慈悲なる殺戮者} を獲得しました 効果 攻撃+50〕
称号?取り敢えず確認するか。
ステータスっと…
森賢者の大杖 魔法 ルートスピアを放つことが出来る 攻魔・防魔20増加
早速装備だ。
ルートスピアってのはゴリラが使ってたあの魔法か。
使い勝手が良さそうだし、暫くメイン武器にしておこう。
ベガ レベル18
攻擊21 (+57)
防御23
攻魔31 (+20)
防魔19 (+20)
敏捷28 (+6)
幸運65 (+2)
直感77 (+4)
獲得点 236
装備枠 武器 右手〈賢者の大杖〉左手(賢者の大杖)
防具 頭〈空き〉身体〈空き〉腕〈空き〉脚〈空き〉
装飾品 頭〈空き〉首〈魔狼の首飾り 効果ステータス微増〉腕〈空き〉手指〈空き〉足首〈空き〉背中〈ミッミーの拡張型背嚢 分類 マジックバック〉
スキル 樹魔法 ルートスピア
称号 無慈悲なる殺戮者
うーん、意図せず物理魔法のバランス型になったな。取り敢えず進もうか。
19時の門限までに何層まで行けるかなー。




