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和瀬拓弥の独白

 一つの創作なんかで、人生は救われない。一つの言葉なんかで、人間は変わらない。


 音楽で誰かは救えないし、小説やドラマのような奇跡的なラストは、現実では起こらない。現実はいつだって無残で悲惨で、閉塞感と文句と苦悩がぐちゃぐちゃになって、それを換気すら出来ないから、俺たちをいつも息苦しくする。


 今日、関東圏の木造アパートで、首を吊って死んだあの人の末路は、俺の写し鏡かもしれない。


 だけど、一つの出会いや創作がきっかけで、人生を救われた気にさせられることはある。


 一つの創作なんかで、人生は救われない。でも、その創作を見たことによって沸き上がった「救われたという感覚」は、この人生を生きる一つの糧になる。


 そして、その一つの糧が誰かの人生、誰かの一生を救うことはあるのかもしれない。少なくとも、俺にとってはあの人の、あの音楽のたった一言で、この人生が生きるに値すると思わされた。


 そして、それらの積み重ねが血肉になって、今俺はこの人生を生きている。


 などと言ったら、あなたは「大袈裟だ」と言って、笑うでしょうか。



 和瀬拓弥(わせたくや)


大森靖子「音楽を捨てよ、そして音楽へ」at ARABAKI ROCK FEST.16

https://www.youtube.com/watch?v=4668uGkrHc8

amazarashi「空に歌えば」

https://www.youtube.com/watch?v=MJeqcGPtTqQ

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