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私と、私と、もう一人の私...  作者: 小豆乃こまめ
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第二話 Identical Name

 登校中に人とぶつかっちゃった!って、えー!?!?


 この人もしかして...

 「君はー

 「あなたはー          ー私!?」」



 こんなことってあるのかな。私がいる...

 ...っていうことは、もしかして私死んじゃうの???

 これってあれでしょ、『ドッペルゲンガー』ってやつなんでしょ。


 といった感じで私が一人あたふたしていると目の前にいる私(?)が信じられないことを口にした。


「ぶつかっちゃってごめんね。私は"()()()()()"。君、名前は?」

"ととうみの"って...どういうこと?

「ととうみのって...」

驚きが大き過ぎて私は思わず聞き返した。私が答えなきゃいけないのに...


 すると、"ととうみの"さんは

「えっと..."ととう"はのぼるに藤、"みの"は三に...」

口で言うのが難しくなったのか、彼女は空中に"乃"と書きながら...

"の"はねこれ、『みの』の"の"はこれだよコレ!

 ...といった感じに明るく説明してくれた。


 ()()()()...

「私と同じだ...」

 私がそう呟くと数秒間、沈黙が続いた。


 ・・・


 すると、気まずくなったのか"登藤三乃"さんは、変なこと聞いちゃってごめんね。それじゃあ、さようなら。

 と言ってコンビニの方へと走っていった。


 いきなりのことで少し戸惑いながらも、やっと出会えた「非日常」を逃すわけにはいかない。


 「待ってくださ〜い」

 そう言って私は「私」を追い走り出した。


 △△△△△△


そうー

 ー振り返るとそこには「私」がいた。



 まさか、こんなところで「私」と出会っちゃうなんてね...


 そんな彼女(この世界の私)は、目の前に現れた私に驚いて

 「私死んじゃう?ドッペルゲンガー?」

 などと一人ぶつぶつ言いながらあたふたしている。


 まずはあたふたしている彼女を落ち着かせるために、できるだけ優しい声で「ぶつかっちゃってごめんね。」と謝った。


 そして目の前にいる子が本当に「私」なのか

「私は登藤三乃。君、名前は?」

と確認をとってみる。これで「()()()()」って答えてくれたらいいんだけど...


 彼女は少し黙り込んで、ととうみのって?と驚いた様子で聞いてきた。

 珍しい名前だし、たぶん漢字でどう書くかを聞いているんだと思う。


 私は「"ととう"はのぼるに藤、"みの"は三に...」と口で言って、"の"は説明が難しいから空中に"乃"と書いてコレッ!

といった感じに分かりやすく説明した。


 すると彼女はまた少し黙り込んで、今度は「私と同じだ...」と呟いた。


 やっぱりこの子は「私」なんだ。

と確認が取れたところで、私はお腹が空いてコンビニに向かっている途中だったことを思い出した。


 もう確認も終わったし、私は彼女にさよならを言ってコンビニへと急いだ。

 第二話「Identical Name」読んでいただきありがとうございました。ブックマーク登録、感想もありがとうございます。第一話「I meets I」の感想を書いてくれた方、間違って感想消してしまいました、ごめんなさい...

 第二話も一話同様、コメントがあれば気軽に書いていってください。

 そんなこんなで第二話ですが、最近忙しく思ったより遅い投稿になってしまいました。これからも超スローペース不定期更新で書いていきますので小豆乃こまめ作品をよろしくお願いします。


*並行作業で書いている原稿あり、1話終わり次第投稿する予定です。(いつとはいいませんが...)

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