漫才「サイコパス診断」
ボケ「サイコパス診断って知ってます?」
ツッコミ「おお、聞いたことあるよ。状況推理とか心理テストとかの質問にサイコパス的な正解の答え方が用意されてて、それを答えたり察しがついちゃう人はサイコパスかもってやつやろ?」
ボケ「そうそうそれよ。人をどついて笑いを取る君みたいな奴は絶対サイコパスに違いないと思って、色々調べてきたのね」
ツッコミ「ツッコミというお仕事やそれは! 相方の事そんな風に見てたんかお前の方が怖いわ」
ボケ「でも自分で面白い事言えない癖に芸人になって、面白い事言った人にケチつけて悪者にして笑いを掠め取ってるわけじゃない?」
ツッコミ「口悪っ! 漫才文化に謝って? なんて事言うねん。俺はまだまだかもしれんけどなあ、ツッコミも言い回しとかタイミングとか奥が深いのよ? ボケの印象をコントロールして引き立ててんのや」
ボケ「つまり平然と嘘をついて、他人をコントロールしようとすると……やはりサイコパスでは?」
ツッコミ「そういうお約束で笑かす形式やろがい。そこまで言うなら診断してみぃ。ツッコミは共感性が高くないと出来んのや、俺だってサイコパスちゃうで」
ボケ「では質問です。あなたは千葉にある某有名テーマパークで人気のアトラクションを行列に並ぶことなく乗ることが出来ました。それは何故でしょう?」
ツッコミ「はあ? 先頭の人を脅して割り込んだとか……? いやでもそれファストパス買えばええがな」
ボケ「せ、正解! やはりファストパス……!(※サイコパスのイントネーション)」
ツッコミ「サイコパスみたいな言い方しただけやろがい! どこがサイコパスやねん真面目にやれや」
ボケ「では次の質問です。あなたは海で泳いでいます。すると目の前にサメが! しかしあなたは口から墨を吐いて逃げ出しました」
ツッコミ「はあ? なんやそれタコやあるまいし」
ボケ「せ、正解! やはりオクトパス……!」
ツッコミ「またそれかい! ただの駄洒落やんけ何やその驚愕の表情」
ボケ「元々はトヨタの商品名が一般化した、小型バスの呼び方は?」
ツッコミ「そりゃマイクロバスやろがい! 最早単なるクイズやんけ!」
ボケ「こ、これも正解!? やはりマイコォバス……!(※英語っぽい発音)」
ツッコミ「しつこいねんその驚愕みたいな表情! 白々しい、普通に診断せえや」
ボケ「これがボケの仕事じゃ! あえてふざけてんのじゃ!」
ツッコミ「……いやわかっとるけど!?」
ボケ「ええっ、心まで読んでる!?」
ツッコミ「だからその驚愕の表情やめーや! 俺もボケにあえてつっこむもんやとさっき言うたやろがい」
ボケ「じゃあ、君にとって最高のボケをする相方と言えば?」
ツッコミ「そりゃあ……もちろんお前や(照)。急にそんなん聞くなや(照)」
ボケ「じゃあ、僕にとって最高のツッコミをしてくれる相方と言えば?」
ツッコミ「そりゃあ、俺でありたいがな。誰にも譲らんわ(照)」
ボケ「そして、いずれ天下を取る漫才コンビと言えば?」
ツッコミ「そりゃあ……もちろん俺らやろがいっ(照)」
ボケ「そう、やはり"サイキョタッグ"ってね」
ツッコミ「やかましいわ(照)、いい加減にしろ」
二人「ありがとうございましたー」