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世界を終わらせるつもりが、私も終わり!?  作者: 夢雪
-1章- 終わって、始まって
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5.イリヤ早くないですか…?

イリヤの行動は早かった。足もとても速かった。


それはもうとてつもなく早くて、アリサがイリヤについていくのも忘れるくらいに。

そして、庭の端の方にいる10人くらいで集まってる子供たちの所までつくのにもそんなに時間はかからなかった。

「こんにちは、初めまして。わたしはイリアって言います。今日はわたしとアリサのたんじょうびに来てくれてありがとね!」



(って、イリヤ早いよ…いくら楽しみだからって走っていかなくても…でもなんであんなに走るのが早いのですかねぇ…同じように育っているはずなのですがねぇ…)


その謎はいつもアリサが魔力を使い切って、魔力欠乏症になってお昼寝が多いため、周りからはアリサは体力の少ない子と思われ、イリヤは元気いっぱいなため、先にイリヤだけ家庭教師の先生に体力の基礎などをつけて貰っていたためである。それも、両親からの優しさか、アリサが自分が弱いと思わないようにと、アリサお昼寝(正確には魔力欠乏症の回復)の時間を狙ってである。


両親の中では、イリヤは武術系、アリサは魔導士系に育ってくれればと思い、近いうちに魔法の家庭教師の先生を呼ぶ予定であった。


(って考えてないで、追いかけないと!私の基準は、イリヤと同じような行動をとるようにしてるのだから。)

急いでイリヤの後を追いかける、アリサであった。




「はぁ、はぁ…イリヤ早いですよぉ…待ってくださいよぉ…」


「アリサ、おそいわよ!まったく…あなたもおひるねばかりしてるのではなくて、体をきたえたほうが良いのではなくって?」



ようやく追いついたアリサに対して言われたイリヤのセリフに一瞬言ってる意味が分からなくて、後で両親から聞いた家庭教師の件に、内心(しまったーーーー!)って思ったのは言うまでもなかった。


「この子が妹のアリサよ!見た目は似てるけど、この子の方がひ弱に見えるでしょ!」


「そんなこと言われても、俺たちじゃ、見分けがつかないよ…」


「そうそう、うちたち今日がほとんど初めてだし、ふたごだからすぐ分かるのじゃないかな?同じ服を着てたら見分けつかないよぉ…」


「初めまして。アリサって言います。よろしくお願いしましゅ…」

元々人前が得意じゃないアリサにとって、少し緊張してしまって、最後噛んでしまった。


(((((かわいい!))))

少し照れたようにした小さな女の子はやはり誰からも可愛いと思われるのである。


「おとなしくてかわいいのがアリサちゃんで、元気いっぱいなのがイリヤちゃんでいいね!」


「それなら、分かりやすいね!」


「「「「「うん、うん!」」」」」


「こらぁぁ!私もかわいいでしょうが!」


「「「「「う…うん。」」」」」


「なんでそこで詰まるのよ!!」


(アハハハハ…)

アリサは心の中で乾いた笑いをしてしまった。


先に町の子供たちと話してたイリヤはもう自己紹介等は終わってるみたいで、既にイリヤは村の子供たちグループにとけこんでいた。

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