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世界を終わらせるつもりが、私も終わり!?  作者: 夢雪
-1章- 終わって、始まって
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1.世界を終わらせるつもりが、自分が終わっちゃいます…?

ここはかつて緑が生い茂り、小鳥がさえずりあう綺麗な湖があったとある森。しかし今は辺り一面焼け野原になっており、人が近付かないであろう所に2つの人影があった。

 

1人は身長は大きくもなく、小さくもなく、腰の下辺りまで延びた淡い水色の髪をなびかしているいかにも魔女です!という恰好をしている人間族の女の人。

 

もう一人は少しだけ身長が高く、薄い黄緑色の短髪で、少し耳が尖っているのが特徴のエルフ族の女の子。


「あーあ、お師匠様ここも外れでしたね。それにしてもお師匠様の魔法ってなんでそんなに常識が無いのですか?これじゃ、誰も生き残れないじゃないですか~!あ、お師匠様に常識ってのがあったらお師匠様じゃないでしたね!」


「まったく…シャルドネ…お主はもっと師匠を敬う気持ちとかは無いのですかねぇ。まぁそれはもう今更じゃな…次の世界に行きますかねぇ」


まるでちょっとコンビニ行くかというノリで違う世界に行こうとしてる自分リリアと、弟子シャルドネの日常会話である。


「とりあえず、この世界は完全に滅ぼしておきますかねぇ」


と、現地の人が聞いたら卒倒しそうな言葉をすらっというリリアであるが、この世界には元々いた生物というものが既に絶滅しており、異次元からの侵略者(モンスター)によって半分以上滅ぼされていたため特に問題は無いのである。


「そうですね、お師匠様。こんな何にもない世界ささっと壊して、次の世界に行きましょー!私久しぶりに温かくて美味しいご飯を食べて、柔らかいお布団で寝たいですー!」

 

そう。この世界には半分以上滅んでいることもあり、宿というものが全く無く、すべて自給自足なため、日常的の事などはある程度できる二人であったが、もちろんお店とかに比べるとやはり、段違いであり、お店が恋しいのはシャルドネだけではなく、リリアもそうであった。


「それでは、シャルドネ。これから私は新しい魔法を試してみるので、先に次の世界に通じるゲートに入っていてください」


「えー!私もこの世界の終わりと、お師匠様の新しい魔法みたいのにー!お師匠様のケチー!いやしんぼー!変態ー!!」

 とだだをこねるシャルを見ていい加減に自分の言うことを聞いてくれないシャルドネにちょっとだけイラっとしたため、リリアは

(ゲート!ウィンド・エッジ!)

 

と、頭の中で唱えて、ゲートの魔法と、風の魔法を使って追い出してしまった。


「お師匠様のバーカ!バーカ!自分の魔法の巻き添えにでもなっちゃえー!!」

 と言いながらゲートに飲まれていくシャルを見ながら


「まったく…そろそろいうことを聞いてくれないですかねぇ…変態とはどういうことですかね…」

一人愚痴るリリアであった。


(さて…座標はとりあえずこの世界の真ん中辺りで良いとして、今回は練習もかねて今まで使ったことのない魔法を使うので少し楽しみですね。)


「深淵の闇よ、光あるものすべてを喰らい尽くせ。時の狭間、夢の時間、遥かな未来、我は汝らを滅す者、我は汝らを憎むもの、我は汝らの全てを奪うもの…夢魔法秘儀!『夢無双(ユメムソウ)!!』」

 

夢無双は、誰もが夢で見たことのあるような超常現象を実際に起こすことができ、威力としては無限大の可能性を秘めているため、ゲート1回分と少量を除いた魔力を事前に計算して発動させた物である。


「流石の威力ですねぇ。こんな短時間でこの世界の1割を滅ぼしきるとは。ここも長い間持ちませんね…シャルドネの言ってたみたいに自分の放った魔法で自滅とか嫌ですし、私もゲートを使って次の世界に飛びますかね。」


(”ゲート”!)

 

…シーン…


「あれ、おかしいですね…。ちゃんと計算したはずなんですが、ゲートに使う魔力が微妙に足りないのですか…!?」


(なぜですか…計算は間違えるはずがないですし…っ!?もしかして、さっきの”ウィンド・エッジ”の分ですか!おのれ…シャルドネのせいで…こうなったら仕方ないですね。最近全く使って無くて少しだけ心配ですけど、ゲートよりも使用魔力の少ない次元テレポートで行きますか。)


(”次元テレポート”!)

 

次元テレポートを唱えた瞬間からリリアの身体は光に包まれて、ゲートと同じ要領でテレポート空間で別の世界に移動することが出来たが、移動中にリリアの身体はどんどん小さくなっていったのであった。


「な…なんだ…いったい何が…」


魔法を使うときには代償として魔力を使う場合がほとんどであるが、中には他の物を代償とする魔法もある。それが今使った次元テレポートであった。次元テレポートの場合は時と空間を操るため、使用者の時を代償に使うのであった。時と言っても、残りの寿命を犠牲にとかではなく、使用者の過ごしてきた時を代償に使うのである。


(しまった…忘れてましたぁぁぁ。やっぱりめったに使わない魔法はよくないですね…)

 

テレポート空間を進むにつれどんどん成長が戻っていくリリアは次第に、このまま赤ん坊にまで戻ってしまうのじゃないかと焦っている。


初めまして。雪夢と言います。

これはこんな少し抜けてるリリアと周りの人がわちゃわちゃとしていく物語です。

これから思いのまま書いていきたいと思うので、至らない点ばかりと思いますが、良かったら読んでいってください!

よろしくお願いします!

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