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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ロボ黒子

作者: 微酔 孫

世界観はこんな感じ↓

挿絵(By みてみん)


僕は新人死刑執行官、今年度から死刑台で働くことになったエリートマンだ。名前はない。この国ではブラックサイドに堕ちた時に初めて名前が付けられるのだ。要は危険人物の識別コードである。

僕は善良で真っ当で元頭が良いから、ギガちゃん顔負けの光速で仕事が出来るようになり、勤めて1ヶ月で部下を100人従えるようになった。同期の1人はテラちゃん顔負けの超高速で業務全体を牛耳るようになってしまったのだが…上には上がいるんだなぁ悔しいなぁ才能が違うよぉ。

でも才能どころか種族の違う大事件が起きたんだ。



$$$$$$$$$$$$$$$$お金大好き$$$$$$$$$$$$$$$$



市民A「おい何だアレは!」

市民たち「鳥だ!」「飛行機だ!」「UFOだ!」

「その通り!UFOだ!」


未確認飛行物体から降り立った未確認生物がそう答える。


市民A「誰だお前!」

市民っち「オカマだ!」「ニューハーフだ!」「姫だ!」「ウサギだ!」「帰れ!!!!!!」

「どれも違う!!私はロボウサギ成人の長だ!え?君ウサギって言った?あぁ、そうごめん聞き逃してた。いやいや大丈夫分かってるこちらこそ。帰れって言った奴は帰れ」


市民Fは空の星へ還った。


「我々は職を求め地球へ降り立ったのだ。良い求人は無いか?」

オカマの市民B曰く

「歌舞伎町のバーで働くといいわ」

ニューハーフにされた市民C曰く

「肩は凝るしデリケートゾーンはスース―するし嫌になっちゃう」

ディーププリンセスラーニングDVD全114514巻セットを頭にインストールされた市民D曰く

「ぅ゛ぁあ゛…ぅう゛…ぁー………」

市民E曰く

「貴方の剣さばきなら株式会社デスペナルティに入れるかもしれません」

「ではそこに向かうとしよう」



$$$$$$$$$$$$$$$$お金大好き$$$$$$$$$$$$$$$$



今日もボム、僕は100人の部下に仕事をさせ、自分はバイナリ―オプションで人間の取引をしていた。そこに1人の部下がノックもせずに入ってきた。


「執行官! 市民Fがウサギのような外星人に殺害されたとの通報がありました!」

「殺人事件だと!? それで、えーと、市民Fの身元は分かるか?」

「いえ、前科の無い者なので…、はっきり申し上げると誰が死んだか分からないのです。」

「これだからこの国の制度は…」

「・・・」


――― 問題を起こさない人には目もくれないこの国は本当に馬鹿だ。そう思う人間は死交換、間違えた、執行官に限らずいる。特に子供たちにこの傾向があるので義務教育により芽を潰しておく。それが俺達のやり方だ。―――(ある政府役員の日記より)


「とりあえず誰かが死んだことは確かですから、犯人を捕まえましょう」

「犯人って言っても外星人じゃ法の手続きが面倒そうだな…社長に掛け合ってくるよ」


執行官は社長室に行き、事件とその問題点を報告をした。


「そのウサギっていうのは外で暴れているアレのことかね?」

「え? うわぁホントだ…」


全面ガラス張りの社長室からはお粗末なパニック映画が映しだされている。巨大なウサギロボットが町を破壊する内容らしい。4D仕様なのでガラスがそりゃもうバリンバリン割れて迫力満点だ。あ、社長お気に入りの花瓶が逝った。


「ギロチンkウィ、ギロチン刑に処せ」

「しかし社長、罪兎には首がありませぬ」

「だから無理だと? 馬鹿なことを…w 出来ないことでも敢行すると面接の時に言っただろう、執行官殿」

「半年も前のことを掘り返さないでくださいよ。…えぇ、こう、斜めに入れるとかですかね?」


挿絵(By みてみん)


「それでいい。やりたまえ」

「ではありったけの社員を屋上に召集してください。私は処刑の準備をします」



執行人はスパコン並みの¥じゃn、演算力でロボウサコの軌道を導き、巨大なパチンコのゴムを部下に引かせる。玉はギロチン刃だ。


「これなら斜めに刃を飛ばせます。僕って出来る子でしょ社長」

「すごいよドン引きする。Crazyだ。疑うなら部下の顔を見てごらんよ」

「大丈夫! ハイパーウルトラバッチリオーケー!(。╹ω╹。) 撃ちマース!」


執行人はお気に入りのビームサーベルで部下の腕を一気に切り落とす! ギロチンが飛んで行く! しかしロボウサコを構成するバイオメタルは傷一つ付かない!


「AAAAAAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!!!!!!!!」


挿絵(By みてみん)


対して人間側は阿鼻叫喚の地獄絵図が広がる。断末魔の叫びを上げる者、気絶する者、社員の30%を消費して放った大技は黄泉への扉を叩いただけだった。


「オンシャーーー‼!! オンシャーーーー!!!」


ロボウサコが弊社への熱意を訴えながら突進してくる。


「御社は深刻な人材不足に陥っているようですね。ひいては、私を採用するというのは如何でしょうか?」


ロボウサコがたった今出来た弱みを盾に突進してくる。



「アレ、入社希望者なんですかね? 就活時代を思い出すなぁ」

「君をクビにして彼(?)を雇いたいよ」

「ヤダな社長ご冗談を」

「おいそこの君、そのサメみたいな顔の君、彼をつまみ出せ」


執行簡易、あああタイプミスくそがよぉぉぉおおおお!!!!!、執行官!!!カンカンカンカンカンカン!!!!!

執行化に、(ここでモニターの前で独り笑う)し っ こ う か ん 、最初に事件の報告をしてきた部下が屈強な腕で執行官を連れ去っていく。


「ちょっと気に入らないからって雇用解雇ですか!? 会社を私物化すると倒産する可能性が高いって言いますよーーー!」

「うるせぇお前ウチの社員の腕切り落としやがってええぇぇぇぇ!!!!!」



$$$$$$$$$$$$$$$$金が欲しいか$$$$$$$$$$$$$$$$



「目が覚めたか。君の名前は今日からロボ黒子だ。社会の裏側へようこそ。メカシャー君から報告があってね、彼は潜入捜査が得意なんだ。それで名前の無い生活を不便に感じている人達を見つけては保護している。君のことだよ?」

「なぜ・・・」

「個を認識する者が群と同じように扱われるのは非生産的だ。同様に群に個を求めるのも非生産的なのだよ。そして何より、指令する個の数は少なくていい。船頭多くして船に山を登られても困るんだ」

「え、ちょ、怖っ」


――― 町で大暴れする怪獣と戦ってたら大変! ヤバそうな組織に捕まっちゃった!テヘッ☆ 変なおじさん達は人間の自我を問うてくるし、いったいこれからどうなっちゃうの~~~☆★☆ ―――


続きません。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ロボウサギ成人の長とオンシャによる淡く儚い遠距離恋愛を見事に描き切った純文学作品です 惹かれ合いながらも近づきすぎて、立場の違いからかお互いを傷つけてしまう繊細な描写には感涙を禁じえません…
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