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Bellflower  作者: 桜桃
8/13

b.f.8





一通り散策し終わって、


お風呂に入って、




帰ってきたらお料理が運ばれてきた。







「晴くん、お魚!顔が!!」


「わぁーってるって。頭食う?」


「え、食べられるの⁉︎」


「見たことねぇけど。」


「っもう!」




こうやって、いつもいつも晴くんの調子に乗せられてしまう。


でも、そんな雰囲気が私は大好きだった。






「で、レモンは食べるんですか?」


「それは食べる!」




子供のときから、レモンは大好きなもんで。




晴くんは喉を鳴らしながら私にレモンを渡してきた。






「あ、このお刺身おいしい!」


「鰤だね、俺も好き。」


「ね、これ好きー、あ、あこれも!」




すべての料理にテンションのあがる私を


晴くんは箸を止めて、ずっと見てた。


































………………



「晴くん、寝ちゃった?」


「起きてるよ。」





私の方を向いて、「寝れない?」と

つぶらな瞳で見つめてくる。





「ちょっと、興奮してるみたい。

完全に遠足の前日の小学生だよ。」


「ははっ、わかるかも。」


「明日のこと考えると、ドキドキする。」


「楽しみが膨らんでるもんな。」


「うん。ずっとずっと、こんな時間が続けばいいのにな…」


「なに言ってんだよ、また来ようよ。

北海道とか、沖縄とか、海外とか、沢山。」


「…うん。行けたらいいね。」


「俺、たくさん稼ぐから。

色んなとこ、旅行しよ。」


「そう、だね…」






5年後も10年後も、


ずっとずっと……



願わくば、



あなたと……。









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