b.f.13
晴くんのセリフのとき、
仕事から家に帰ってきて、
大好きな彼女が急にいなくなってしまった…
そんなことを想像しながら見ていただくと嬉しいです
どう…して…?
嫌でもわかってしまう。
腕の力、匂い、温もり。
2年経った今でもわかる。
変わらない、その全て。
「は、る…くんっ」
「…相変わらず泣き虫だな、友紀…」
「な、なんで⁉︎」
「今日、記念日じゃん。
友紀ならいると思ったんだ……去年は、いなかったけど。」
「そうじゃなくて!今、テレビ…」
「ん?あぁ、あれ収録。」
しゅ、うろく…?
「事務所に認めてもらうのに2ヶ月もかかっちまった。待たせてごめんな。」
「晴くん、あの…」
「俺はまだ別れたなんて、思ってないよ。」
「晴くん…」
「全部、わかってるから。
あの日の朝、友紀はいつもとなに一つ変わらなくて。
旅行も行けたし、俺安心してたんだ。
しばらくは、忙しくても大丈夫だって。
あの日も遅く帰っちゃって、
暗くなった部屋にすこしも違和感感じなくて。
でも、何か違って。
どこにも友紀がいなくて、そのとき気づいたんだ。
すべて、半分になってる消えた部屋に。
本当は少し、気づいてたのかもしれない。
でも、忙しいから。って、友紀なら大丈夫だろうって、見て見ぬ振りしてた。
…本当に、ごめん。」
「晴くんは、わるくない…っ
私が、弱かったから…
晴くんの夢は私の夢だったのに、
どんどん遠くなっていく晴くんに不安を感じて、
私一人で背負いきれなくて…」
「違うよ。」
ギュッと晴くんの腕が強まった。
「友紀に全部背負わせた俺が悪いの。
だから、自分を責めないで。」
「晴くんっ」
「友紀がいなくなって、事務所に言っても知らぬ存ぜぬで…でも、そんなとき友紀遠く顔合わせたって人が俺のとこにきてさ。」
多分、最後まで心配してくれた、
人の良さそうなあの人のことだろう。
「事務所を納得させるためには、売れるしかないって言われて…
売れてからも落ちないためにNGかもしんないけど、そのときはそのときだ、って言われてさ。
それからがむしゃらだった。
でも、最近俺も認められるようになって、
この間事務所に黙って生放送で
ずっと付き合っている女性がいたけど、
2年前に身を引いていなくなった人を思い続けてるって言ったの。」
「はっ⁉︎」
「そしたら、ファンからの反応は全部が全部よかったわけじゃないけどさ、大半が一途で素敵だって。
早く彼女見つけてあげてくださいって。
その反応で、ファンが離れていかないことがわかって、事務所からOKもらったの。」
私の知らない間に、たくさんのことがあったんだ…
「だからね、友紀…俺とまた一緒になって。
ずっとずっと、隣にいてよ。
もう、離れていかないで。」
「こんな、私でいいの?」
「だめだったら、こんなに長く待ってないよ。」
「…っ」
後ろを振り向けば、
2年振りに見る、晴くんの姿。
髪をセットしていないからさ、テレビで見るよりも幼く見える。
だけど、私の知っている晴くんだった。
「大好き…っ」
「うぉっ」
「急にいなくなってごめんなさい。
…ずっと、待っていてくれて、ありがとう。」
「俺の方こそ、だよ。」
1人で抱え込んで、
1人で突っ走って、
辛い思いさせて、
そんな私をまだ好きだって言ってくれて。
幸せだと感じると同時に、
温かいものが胸の中で広がる。
ずっと、ずっと、幸せな時が過ごせますように。
あなたと。
fin
完結いたしました!
最終話かくのに、どんだけ時間かかってるんだよ!
って思っていると思いますが、
最後まで読んでいただしまして、ありがとうございます!
最新話、何を書こうか迷っていますが、
フワラーシャワーともに、気長にお待ちくださいw
桜桃




