b.f.1
「今日は、なにしたの?」
いつものように、決して広くはないベットに2人で寝転んだ。
仰向けになって天井を見つめる彼。
そんな彼の1日を聞くのが私の楽しみだ。
「んー?今日はね、路上で歌って。
昨日よりもお客さん集まったよ。」
「そっか。よかったね。」
「うん。」
晴くんの夢は歌手。
私はそれを陰ながら応援していた。
「友紀は?今日なにしてたの?」
「今日はお昼から講義だったから、
ちょっと遅くに起きて…それで夕方に珠理とカフェでお茶してきた。女子大生っぽいでしょ?」
「ほんとだ。めっちゃ女子みてぇ。」
「ちょっと、語弊あるからね、その言い方!」
「わりーわりー」
本当に謝る気あるのか、この人。
内心毒づきながらも、
そんな彼にベタ惚れなのは仕方のないことで。
「明日も歌うの?」
「ん?おぉ、マッツにギター弾いてもらってな。」
「マッツも一緒にやるんだ⁇」
「おぉ、ギター弾けんのアイツしかいねぇからな。」
「へぇ…私も、聴きに行きたいな。」
「はじぃからヤダ。」
「晴くん、いつもそう言うじゃない。」
彼女なのに路上ライブを一度も見たことがなかった。
「いつかさ、友紀のために曲作るから。
そんとき聞いて。」
「…絶対だよ。」
「おぅっ」
いつか聞ける、そう思ってた。
前回のペペロミアのように
長くならないと思います(笑)
最後まで見ていただけると嬉しいです。
桜桃