表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アラフォーサレ女探索者~土魔法の第一人者になって大活躍するなんて想定外です~  作者: 富士とまと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/40

8m

 壁際に立ち、右側に3mの立方体の穴を掘る。

 その隣にさらに3mの立方体。目の前にも3mの立方体。左側にも立方体。2つ。

 MP:456/1072

 これで、消費魔力が150。

 ドーナツ型で同じように作るなら、直径9mの半円だから消費魔力が90で住むんだけど……。深さ9mの穴があくんだよ?

 もし、万が一落っこちたら死んじゃうよ!3mなら……いや、3mでも死ぬかな?恐怖心はだいぶ軽減されるんだけど。

 ま、3m四方の足場……5、6畳くらいの広さがあるから、壁を背にじっとしてればよほどのことがない限り落ちないはず。

 ぱぁーと、光が立ち上がる。

「あ、3mでも蹴り兎は落下したら倒されちゃうんだね……ってことは、3m深さの穴の中にいれば、落っこちて死んだ蹴り兎の魔石を拾えたりするのでは?」

 なんと!それなら落下の心配もしなくていいし、頭上を注意するのは魔石を拾うときだけで済むよね?

「そうと決まれば、足元も3m掘る!って、まってまって、落下しちゃうじゃん!」

 階段状に掘る?えーっと、50センチ四方で深さ3mの穴、隣に2、5m、2mと50センチずつ浅い穴を掘っていけば、階段ができた。階段を下りて3mの穴の底に降り立ち、足場にしていた場所も平らにする。

 これで、9m四方で3mの深さの穴が出来上がった。

「落ちたらどうしようって考えなくていい。なんで初めからこうしなかったんだろうなぁ……」

 初期化まで12時間。

「……アラームをかけておけば、昼寝もできちゃうよね」

 むしろ、夜に来て穴の中で寝てるだけで8時間の義務が達成できちゃうじゃん。

 と、思ったけれどやっぱり土の上に寝るのは体中が痛くなりそうだから無理だわ。

 10分経った。

「……落ちてこないな、蹴り兎……」

 ふと、まちぼうけの歌を思い出した。

 兎が切り株にぶつかって死んだのを見て、しめしめと思い、また切り株に兎がぶつかるのを待つけれど、兎が再び切り株にぶつかって死ぬことはないみたいな歌だったはずだ。

「……私、もしかして、あの歌の男のような間抜けなことをしているのだろうか?」

 ……。

 ……。

「いや、うん、真の目的は義務の8時間を安全に過ごすことだから、問題ない」

 いやいや、さすがに問題あるよ。魔石が手に入らないと。40歳以降納入義務が発生してから詰むわ。

 今なら引越し費用の穴埋めのお金が稼げないし。

 ダンカリで何か売るにしても……。

「粘土玉でも作って売ろうかな……」

 3階層までの買取を会社がしないってことはダンカリでも似たような出品は増えてるんだろう。

 粘土は、穴を掘る労力を考えると競争相手は少なそうじゃない?

 まぁ、同じ土属性なら簡単に作……。

「あ、光った!」

 1分以内に魔石を!

 慌てて光った場所へと向かう。

 魔石は土とは違う色はしているので見つけやすくはあるんだけど、小さいのでだいたいどのあたりにあるのか分かってないと探すのが大変だ。

「あった、あった」

 なんとか1分以内に拾い上げることができた。

 ポケットの中に入れる。

 それから戻って30センチ【ぽこっ】を繰り返すこと16回。およそ深さ5mの穴を掘る。消費魔力は48。

「あ、ここ地面から3mの深さだから、さらに5mってことは、全部で8m下まで掘ったってことだよね」

 出てきた土が横に並んでいる。

「地層が分かるわー」

 えーっと、この辺りが粘土、それから砂、あ、石が堆積している層もあるけど……。

「なんで地層ができてるんだろう?初期化されてもとに戻るってことは、火山灰が降り積もって地層になることもないんだよね?」

 初期化の状態で誰かが作った?地層も?

 さすがに8mも掘ると、2階層の下にある3階層になりそうだけどそれもない。不思議な空間だよね。ダンジョンって。

「あ、あっちでまた光った」

 視界の端に光が見える。急いで立ち上がり魔石を探して拾う。

「……2個目。まちぼうけ状態にはならなくなったけど、考え事したり作業していたりすると、結構忙しいかも……」

 もとに戻って、粘土を見下ろす。

「粘土……そういえば、粘土は硫酸でも溶けにくかったんだよね?」

 試しに、靴とズボンの下に、粘土を擦りつけて覆っていく。

「んー、足がちょっと重い……。でも動けなくなるほどではない」

 膝の下あたりまで粘土を擦り付けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ