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アラフォーサレ女探索者~土魔法の第一人者になって大活躍するなんて想定外です~  作者: 富士とまと


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お値段

「んー、有希とのつながりは、ここ関係かな。正直、話聞いてないこともあるし~あははは、聞き漏らしたこととか教えてもらいたい」

「あ、それなら」

「俺も、遠征してて来られないこともあるから、状況を教えてもらいたい」

「はい、それも大丈夫です。高ランクだと、あちこちのダンジョンに行くんですよね。やっぱりダンジョンによって違いがあるんですか?階層によって違いがあるのは実感したんですが」

 志崎さんが首を傾げた。

「階層によって違いがあるのを実感?ネットに出ていて違うのは知っているだろ?まさか何も調べてないなんてことはないよな?」

 うっ。調べてないですよ。

「じ、自分が行くところ意外は、その……」

 2階層に進むつもりがなかったら調べてなかったのであって、勉強不足ではないはず。

「まー、そうだよねー。行くとこ以外の情報詰め込むと、逆に混乱しちゃうし、ウチも今日行くところ以外は忘れるようにしてる。で、実感って?」

「1階層から2階層に行ったら、見た目は同じような草原なのに、空気が違って、湿気?空気の重さが違うというか……」

 パンっと雷電さんが手を打った。

「そっか、空気だ!確かにネットに上ってる写真じゃ、空気まで伝わらないもんねー!確かにあれは行っみてこれかーって思うよ!」

「なるほどな。……というか、もう2階層に進んだのか?大丈夫なのか?レベルはいくつだ?」

 心配そうな顔を見せる志崎さん。

 面倒見がいいんだろうなぁ。

「レベルは2です」

「2か……2階層はレベルが3あればほぼ無傷で帰れると思うが……2じゃまだ少し危険だろう。大丈夫だったのか?」

「あーっと、一人じゃなかったので、その、連れて行ってもらったと言うか……」

 志崎さんが渋い顔をした。

 心配する顔も渋い顔もイケメンがすると、全部色っぽいな。とか思うけれど、見る分にはいいけど、彼氏とかなら浮気とか心配して疲れそう。もう二度とサレ女になんてなりたくないし、もてる男なんて地雷みたいなもんだねぇ。というか、恋愛なんてもう結構だわ。

「連れて行ってもらった?強引に連れていかれたとかじゃないよな?」

「相手は男じゃないよね?気を付けるんだよー。男ってろくでもないやついるからさー。ほら、よく車で山に連れてっていうこと聞かないならって放置されちゃうって話あるじゃん?あれをダンジョンでやるやついるから」

「え?」

「低ランクの女の子を一人で戻れないような下層に連れてって放置して帰ってくるやつがいるの。ね、志崎、あんなん人殺しだよ」

 うわー、怖い。

「あの、大丈夫です。相手は男の人じゃないですし」

 オネェさんだ。

「ランク上げを手伝ってくれて……そもそも、1階層が夏場の海水浴場みたいになっていて途方に暮れていたのを助けてくれたんです」

 雷電さんと志崎さんが顔をゆがめた。

「……あそこの1階層もそんな状態だったんだな……で、2階層はどうだったんだ?」

「んー、1階層ほどじゃなかったですけど、私がいる間にもどんどん人が増えて行っていたので、すぐに似たようなことになるのかも……」

 雷電さんがあーっとため息をつく。

「きっとすぐに3階層まではイモ洗い状態ね。有希も覚悟を決めてさっさとレベル10まで上げたほうがいいわよ。10まで上げれば4階層に進んでも問題ないし、10以上ならレベル上げに協力するからさ」

「申し出はありがたいんですけど、攻撃魔法も使えないので、難しいかな……と」

 雷電さんが志崎さんに尋ねた。

「んー、そうなの?」

「お前は雷魔法でバンバン敵を倒せるがな、魔法が使えないと結構大変だぞ。とはいえ、やり方がないわけじゃない。パーティーを組んで連携をとって倒していけばいいだけだ。ただ逆に、3階層まではパーティーを組む必要もない者がほとんどだからなぁ……」

 足手まといの土魔法で低ランクの人間とパーティーを組む人はいないってことですよねぇ。

 レベル上げ、大変そうだ。

 でも、残りの魔力に注意しながらなら昨日のようにコツコツと倒していけば、そのうち……。

「えっと、自分なりの方法でレベルを上げていきます。また困ったら相談しますね」

「ああ。じゃ、提出してくるか」

 3人で提出する場所へと移動する。

 係りの青年が志崎さんの顔を見てにこやかな表情を見せる。

「志崎さん、さすがですね、32階層の品を持ってきた人はほかにいらっしゃいません。30階層以上でしか採取できない品物でしたら、1つ階層×万円での買取となっております」

 え?32階層で採取したものって、1つ32万なの?じゃあ、10個持ってきたら320万円?す、すごい……!100個とってきたら3200万円!

 上位探索者が一攫千金って本当なんだ……!

 改めて心臓がバクバクする。自分のことじゃないのにね。しかも想像だけの金額で目の前に札束があるわけじゃないのに。

「山本さんは、23階層ですね」

 ん?雷電さんって山本っていうんだ。ダンジョンを案内してくれた山本さんと同じ苗字なんだね。

「20階層以上でしたら、1つ階層×3000円での買取になっております」

 ん、23階層だから、69000円!30個提出しているから、200万以上だ……!すごい!

 目の前がちかちかする。


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