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La souhait  作者: 白銀祐
序章 旅の理由
4/5

4.会いに行く(序章ー完ー)

 ルミエールの表情が変わる。どうやら、図星のようだ。


「•••よく、分かったな。本当は人間のことが好きなのだ」



 理由は過去にある。

 ルミエールが六歳ほどの時、父から母に内緒である童話を読んでもらった。

 『龍人と人間』という。話は日本の『泣いた赤鬼』の少し改良したみたいな内容だ。

 泣いた赤鬼とは違い、人間が龍人と人間を仲良くさせるために立ち回る話だ。


 だが、母、アレクシア•ガリアにその話を読んでいたことがバレてしまった。


 アレクシアは誰よりも人間嫌いで有名で、当然。龍人と人間の話も大嫌いである。

 

「なぜこれを読んでいるのですか!陛下!なぜルミエールにこれを、これをー!」


 ルミエール•ガリアは自分の母のことが苦手だ。この一件で、ますます苦手になったような気がしていた。



「そう、なんですか。すみません、辛いことを話させてしまって」

「よいのだ。いずれバレることなのだから」


 ルミエールは微笑み、言った。

 

「あ、ありがとう、アス、トル」

「!僕は、何もしていませんよ」


 二人は笑い合っていた。


「そろそろ夕食の時間だな。また明日ー」


「ルミエール様!外に人間が、人間が攻め込んでいます!」


 突然のことだった。

 また、人間が龍人の街に攻め込んだのである。

 その中、ある声が聞こえる。


「アストル!アストルはいないのか!」


「と、父さん?」


 

 ルミエールは部下と共に外へでた。その惨状はとても酷く、火が城の目の前にまで迫っていた。


(何が人間たちをこうさせる!人間は穏やかで、優しいはず!)


 ひどく困惑しているルミエールに声をかけたのは、友人のラウルだった。


「おい!こんなところで止まってたらお前、死ぬぞ!」


 その一言でルミエールは目を覚ます。

 ゆっくりと周りを見渡し、首謀者を探す。

 だが、それに値する人間がいない。

 一人一人が自分の意思で、ここに攻め込んでいるのか。そしてまた、困惑に陥っていた。


 その頃、アストルは自分の父と再会していた。


「アストル!よかった。何もされてないか、怪我はないか?」


 約半年ぶりに再会した父は、いつもと変わらずに優しかった。


「母さん、母さんは平気なの?」

「あぁ、無事だ。お前がここに捕まったと聞いて、腰を抜かしていたよ。さぁ、早く帰ろう。ここは危険だ」


 アストルは迷った。

 両親とまた一緒に暮らしたい気持ち、また、ルミエールと話したい気持ち。

 父の手をとってしましまったら、二度とルミエールには会えないだろう。

 なのでアストルは、ある一つの行動に出た。


 夜が開ける。

 街は3/1が焼失した。かつてないほどの被害だ。

 アストルの安全を確認するために、ルミエールは部屋へと向かう。だが、そこにアストルはいなかった。代わりに一枚の手紙があった。


『ルミエール様へ

この手紙を読んでいるころには、もう僕は◾️◾️へいると思います。すみません、勝手に出ていってしまって。この手紙の下に地図を置きました。星が示している場所は、僕と両親が暮らしている場所です。さしでがましいことですが、僕はまたルミエール様とお話したいです。気が向いたらここまで来ていただけると嬉しいです。

アストル•ラバンティール』


 手紙を読み終えた後、地図を探した。風で吹き飛ばされたのか、地図はなかった。

 言葉で唯一場所を示しているところも汚れてしまっている。もう、どこにいるか分からない。

 そして自然と、ルミエールの目には涙が流れていた。


「•••私は行くぞ、アストル。また君と会ってみせる」


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