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第6話 退院、術後

 処置室で鼻の中にあるガーゼを取ることになった。

 主治医が長いピンセットのような物を僕の鼻の中に入れた。

一気にズルズルと引っ張り出した。かなり長いガーゼだった。

ちょっと痛くて、苦しかった。


 鼻が通る!息がしやすい。感動した。こういう世界なんだ。みんなの世界は。


 しかし、まだ綿を詰めましょうと言われた。

まだ、素晴らしい世界はお預けか。

そうこうしているうちに退院となった。


 

 久しぶりの実家。

 自分の部屋で、鏡を見る。鼻の付け根の部分が何か違う。組織を取ったから。まあ、組織っていうか軟骨か。

軟骨が入っている小瓶を見た。

たくさん軟骨が入っている。

 早く綿を取りたい。綿は自分で買うように病院に言われた。

100円ショップに買いに行くか。鼻の手術だから、体はいたって普通に動ける。

 相変わらず綿が詰まっているので、口呼吸で寝る。

だけど、寝てる間に綿が取れちゃうんだ。

 その時、ぐっすり寝られる事が分かった。睡眠が深く寝れるようになった。

これ、すごい事。起きた時、すごくスッキリしている。

みんなこんな睡眠取ってたの?


 何度か総合病院の耳鼻科に通院し、ついに綿を取って良い事になった。

痛み止めや、炎症を抑える薬、アレルギーもあるので、その薬も処方されていた。

 一番、YouTubeで見てたのと違う事は、僕は痛みがまったくない術後だった。

これは主治医に感謝だ。ありがとう。

 何度か通院している間に、治療も終わった。

 すごく気持ち良い。両方の鼻で普通に呼吸ができる。

睡眠が深い。

 母親が言っていたが、声も聞き取りやすくなったらしい。前はくぐもっていたそうだ。

そういえば、手術する前は、コンビニでこれくださいと言ったりする時、「は?」

と聞き返されることが多く、不愉快だったんだ。

声を大きくしてもなんだか伝わらないんだ。声の響きが通らないんだろうね。

 

 手術して半年たった。

良いこと尽くめだったが、母親と衝突することが増えた。

 AIに聞いてみると、左鼻は副交感神経で、右鼻は交感神経だそうで、左の鼻が塞がっているということは、副交感神経は弱く、交感神経優位になってしまうらしい。

交感神経が強く働くすぎると、人の意見に従っておこうと、自分の意見を言わなくなるらしい。

僕の人生、そういえば無難に人と衝突をさけて、自分の意見は押し殺してたっけ。

 母親の考えに反抗するようになった。僕の好き、嫌いが出てきた。

こんな家具の配置いやだとか、もっとこれが食べたいとか。

そういうのがまったく皆無な人生だったから、自分でも驚いている。

母親とはもう一緒に住めないなぁと思ってきた。

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