第4話 入院
自家焙煎店で働いている。お客さんがあまり来なくて、スタッフは全部で8人いるのだが、雑談になった。
僕は会話に参加しないで、商品の補充をしている。
みんなは昨日のテレビの話や、芸能人の話題をしている。
僕は二人きりなら大丈夫なのだが、3、4人になると話せないんだ。なぜか。
昔からそうなんだ。学生の頃、授業中に自由に発言しているやつをすごいと思ったよ。
だいたい、僕が話しかけても盛り上がらないのか、あんまり相手は笑顔にならないんだ。
僕のトークがつまらないのだろうな。
そもそも誰も僕に話しかけない。店先でもそうだ。店員さんは僕に話しかけることがない。
楽しそうに雑談をしている店員と客がなんだか羨ましい。雑談力がないのかな。僕は。
今の職場でも、残念に思う事もある。
僕が入社したころから、同期のアルバイトの女の子が、4年たってるのに僕の名前覚えてないんだぜ。
いつも、あ~なんて名前だっけとか言ってるんだ。そりゃないよ。
存在感がないのだろうか。
鼻の通院の日になった。
また予約は意味がなく、2時間待った。
主治医は鼻の検査をしたいと言った。
僕はまたさらに待って、検査室に入った。
女性の先生だった。
匂いの検査をした。
20種類くらいの薬品を嗅いで、なんの匂いがするか言う検査だった。
ほとんど匂いがしないのもたくさんあった。
カレーの匂いというのは、分かった。
その次は片方の鼻を塞いで、片側だけでどれくらい息が出来るかの検査だった。
右鼻を押さえ、左だけで呼吸がすごく辛かった。
やっぱり、左は通りが悪いですねと言っていた。
デジタルで数値化した。
やっぱり左鼻は塞がっているんだ。
最初の主治医のところに戻った。
手術が決定した。
2週間後に手術の予定になった。
母親が手術の保証人になってくれた。まあ、最近は看護師さんが言ってたけど、保証人は重要ではなく、一応決めているだけらしい。
職場の店長に手術をするので、2週間ほど休みを申請した。
これも無事大丈夫で、すんなりといろいろ決まってきた。
2週間後、手術の日が来た。
母親が付き添ってくれると言っていたが、僕は一人で大丈夫だと思い、付き添いを断った。
病院まで、タクシーで行った。
大きな荷物を持って。
病院に着くと、受付にいろいろ書類を渡して、申し込んだ。
ウイルスも流行っていたので、それも検査。問題なかった。
事務員さんに付き添われて、4階の病棟に向かった。
病棟に着くと、ナースステーションでたくさんの看護師さんたちが働いていた。
病室に案内され、荷物を置いてベッドで休んだ。
これから大丈夫か?うまく手術成功するかな?ドキドキだ。




