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インドが分裂せずに統一国家として独立するまで

◆ 1. 1945〜47年:第二次世界大戦後のインド情勢(史実との差分)

この世界では、

• 日本が1943〜44年に講和

• インド洋方面が史実よりも早期安定

• 英国が極度に疲弊

• 1948年から第三次世界大戦(欧州・アジア)に突入

といった要因が重なっている。

そのため、英国のインド統治は史実よりはるかに早く「持続不可能」にな

る。

英国の統治能力は史実より低下

欧州での戦い(1948〜)の準備や財政悪化、新たな植民地統治コストの増大

により、

英領インドを維持する体力が完全に枯渇。

日本がアジアの主要火種でなくなる

日本が早期講和したため、「日本がインドを脅かす」というロジックが破

綻。

反英独立運動は加速する。

ソ連と中共の対外浸透が史実より弱い

ソ連は1945〜50年ごろ不安定、

中華は内戦で手一杯。

そのため、インド内部のムスリム勢力の背後に「共産主義」が入り込む危険

が史実より小さい。

英国は宗派対立を利用して“分割独立”させる必要が薄くなる。

---

◆ 2. 1947年:統一インド独立交渉の開始

1947年、英国は「植民地放棄のロードマップ」を提示

第三次世界大戦の兆候が強まる中、

英国は軍事力の再建に集中せざるを得ず、インド維持は不要な負担となる。

英政府は史実のような「急ぎすぎた分割」ではなく、

以下の方向性を提示する:

「インドは一つの連邦国家として独立させる」

ムスリム・リーグは強く反発するが、

史実ほど強硬ではない。

理由:

史実より宗派対立が低レベルで推移

• 日本敗戦が早いのでインパール作戦失敗後の混乱が小さい

• 戦時インフレが史実より軽度

• 戦後食糧危機も発生が軽減

• 「ヒンドゥー vs ムスリム」の大規模暴動の連鎖が起きにくい

史実では1946〜47年に宗派暴動が拡大カルカッタ・ノアカリなど

英国をして「分割不可避」と思わせたが、

この世界では暴動が“管理可能レベル”にとどまる。

---

◆ 3. 1947〜48年:インド統一憲法交渉

1947年末〜48年初、

英・インド国民会議派・ムスリムリーグの三者協議が行われる。

史実の「三つの分裂提案」は退けられる

• パキスタン構想

• バングラデシュ(東ベンガル)分離案

• プリンシーリー・ステートの分立案

これらは英国から強く推されない。

代わりに以下が受け入れられる

• インド連邦制の強化

• イスラム州への高度自治

• 中央政府は宗教中立(世俗国家)

• 憲法裁判所の権限を拡大

• 地方警察権の独立性保障

• 宗教比率による行政配分

これによりムスリム勢力は「完全独立の必要なし」と結論。

---

◆ 4. 1948年1月:統一インドの正式独立

第三次世界大戦勃発(1948年8月)より前の段階で、

インドは“史実より1年前倒し”で独立する。

★ 国家名称:インド連邦共和国(Federation of India)

★ 国家構造

• 連邦制(強め)

• 宗教自治州制度(東ベンガル・西パンジャーブ)

• ニューデリーに中央政府

• 国軍は英国式の近代化を維持

★ 植民地からの平和的移行としては記録的にスムーズ

史実で数百万人の死者を出したような暴動は起きない。

人々は“分裂しないで済んだ”ことに一定の安堵を覚える。

---

◆ 5. 実は、この統一独立が将来の大爆弾になる

しかし構造的には巨大な問題を抱えている。

ムスリムは人口の25〜30%

→ 大民族国家として統合する前例が少ない。

地理的にも「東ベンガル—西パンジャーブ」が遠すぎる

→ 政府の統治コストが史実より大きい。

中央政府はヒンドゥー多数派

→ 決定的な不均衡を生む。

1950年代以降、経済格差が拡大

→ 東ベンガルの貧困は構造的。

統一独立は一時的には成功するが、

“巨大な多民族国家”の中に潜んだ宗派矛盾が、

1960年代の南アジア大規模内戦の引き金になる。

これは後に

「インド統一が生んだ最大の錯覚」

と呼ばれるようになる。

---

◆ まとめ

• 英国は戦後すぐにインドを手放す必要に迫られ、急速に独立を与える

• 日本の早期講和で広域不安定が減り、宗派対立が史実ほど激化しない

• ソ連・中共の支援も弱く、ムスリム勢力は「分裂独立」ではなく高度自治

を選ぶ

• 結果、インドは統一国家として独立する

• しかしこれは後の巨大紛争の火種となる

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