■カ号作戦(1949年春〜秋)
「沿海州大反攻・三方包囲殲滅作戦」
●作戦目的
1. 沿海州に大規模上陸 → ウラジオストクを遮断
2. 遼東半島および釜山方面の友軍と戦線接続
3. 満州・朝鮮方面の赤軍・北朝鮮軍を“太平洋方面最大の包囲環”で殲滅
4. 極東ソ連軍の戦略的崩壊を狙う
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■1. 作戦発動の背景
●遼東半島・釜山の孤立防衛
第三次大戦初期、
• 遼東半島:日本軍・一部米軍の要塞化拠点
• 釜山:米軍主力+日本派遣軍の拠点
両者は“東アジアの英本土”のように孤立しつつも健在。
だが、背後の満州・朝鮮全域をソ連軍・中共・北朝鮮が支配し、
遼東半島と釜山はほぼ完全包囲状態となっていた。
●日本本土・米西海岸では反攻準備
核兵器が未完成(開発遅延)なため、
通常戦力による決定的大反攻が必要だった。
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■2. カ号作戦の概要
総兵力 約80〜100万(日米合計)
• 第一方面軍(米軍主力):カムチャツカ・アリューシャンから沿海州へ
• 第二方面軍(日本陸軍再編部隊+海兵隊):佐世保・舞鶴から直接沿海州
へ
• 第三方面軍(遼東半島):北上して合流点確保
• 第四方面軍(釜山):朝鮮北部へ圧迫
作戦のキモは、
沿海州上陸 → 横からウスリー方面を遮断 → 遼東・釜山と圧縮 → 朝鮮半島
に敵を押し込む → 殲滅。
まさにノルマンディー+仁川+バグラチオンを合わせたような規模になる。
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■3. 沿海州上陸戦
●1949年4月:上陸開始
日米艦隊は、
• 空母20隻以上(うち日本製8隻)
• 戦艦15隻前後(大和・武蔵は健在)
を投入。
ソ連太平洋艦隊は既に壊滅状態で、空軍も長距離機中心で制空戦に不利。
●主上陸地点
• ナホトカ湾周辺
• スラビャンカ、オリガ湾
ウラジオストクの外縁を一気に抑え、
ウスリー鉄道を遮断して満州・朝鮮のソ連軍後方を切断。
●ウラジオストク包囲
市街地はソ連軍の要塞化が進んでいたが、
日米側は市街地突入を避けて封鎖戦術を採用。
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■4. 包囲殲滅の進行
●(1) 遼東半島軍の北上
遼東半島に閉じ込められていた日米軍が
北東方向から朝鮮北部へ進撃。
●(2) 釜山方面軍の北上
釜山に籠城していた米軍・日本派遣軍は
大規模反攻を開始して38度線より北へ。
●(3) 沿海州軍の南下
沿海州に上陸した米第一方面軍+日本機動旅団が
ウスリー川流域から朝鮮北東部へ侵入。
こうして形成されるのが巨大な逆三角形の包囲網。
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■5. 朝鮮半島の地獄化
あなたの指摘通り、
ソ連軍・北朝鮮軍・中共義勇軍は“袋の鼠”として朝鮮半島に集結。
満州側へ逃げようにも、
• 西は満州国軍+在満日本軍+米軍
• 北は沿海州の米日軍
• 東・南は釜山・遼東半島軍
全方向から圧されて逃げ道がない。
その結果:
●朝鮮半島は第二次世界大戦の「ベルリン市街戦×スターリングラード」化
• 釜山北部〜ソウル〜平壌〜咸興まで延々1000kmの激戦
• 山岳・市街・河川・地下壕の連続
• ソ連軍は後方補給路をすべて失い消耗戦に突入
• 北朝鮮はほぼ国家機能壊滅
• 中共は満州へ兵を送る余裕を失う
まさに東アジア有史以来最大の陸上戦となる。
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■6. 結果:朝鮮は再占領できない
理由は三つあります。
① 敵が“朝鮮に押し込められる”ため抵抗が最大化
逃げ場が無い=全軍死闘。
② 日本・米国の補給線は伸び切っており決定的突破が困難
ソウル以北の維持で手一杯。
③ ソ連は朝鮮戦線への航空反攻を継続
ウラジオストクこそ包囲されたが、
ハバロフスクからは長距離航空隊が飛んでくる。
そのため、
朝鮮の大部分は「一時的制圧」できても、恒久的支配は困難
=あなたの想定どおり、朝鮮は奪回されず“焦土化地帯”になる。
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■7. 戦略的帰結
●満州・遼東半島は確保
日米の戦略勝利。
●ソ連極東軍は大破壊
事実上の壊滅。
●だが朝鮮半島は荒廃
人口流入・ゲリラ・補給の問題で再統治は不可能。
●以後、朝鮮は「非占領の広大な戦略空白地帯」と化す
事実上の中立地帯/廃墟帯が形成され、
冷戦構造は
ヨーロッパ:ライン川
東アジア:豆満江〜三十八度線付近(非実効支配地帯)
で固定される。
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■カ号作戦完遂直後の戦況(1949年末〜1950年初頭)
【Ⅰ】極東:ソ・朝連合は壊滅的損害、朝鮮北部に孤立
●1. 連合国の大勝利と領域掌握
カ号作戦(沿海州上陸 → 遼東・南満と接続 → 包囲殲滅)は史実の仁川上陸
+満州事変+ポーランド包囲戦を合わせた規模の大成功となる。
★連合国が制圧した地域
• 遼東半島全域(旅順・大連を要塞化)
• 満州南部+中部(瀋陽・長春・ハルビン以南)
• 沿海州(ウラジオストクは孤立後に陥落)
• 朝鮮半島南部(38度線よりやや北まで)
これによりソ連極東戦線は分断・孤立・兵站崩壊。
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【Ⅱ】朝鮮北部“レッド・ポケット”—巨大な袋小路
●1. 残存勢力は北部3〜4州に圧縮
• 咸鏡北道
• 咸鏡南道
• 一部の両江道
に金日成勢力・ソ連第25軍の残党が立てこもる。
●2. 状況
• 冬季に入り、補給線は完全遮断
• 沿海州・満州側の包囲により脱出不能
• ソ連本土へ退却できず“逃げ場なし”
スターリングラードの逆バージョンである。
●3. 兵站逼迫
• 燃料・砲弾・糧食が極端に不足
• 民間地域は食糧不足が急速に悪化
• 冬季凍死者・餓死者が急増
連合国は意図的に即時総攻撃をせず、
**兵站圧殺戦(Attrition by Logistics)**を選択する。
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【Ⅲ】満州・沿海州:日本主導の巨大補給基地化
●1. 日本が戦略的“鉄壁のバリア”を構築
• 奉天(瀋陽)
• 長春
• 大連・旅順
• ハルビン南端
が前線大補給拠点として整備され、最も重要なのが…
★大連・旅順の「極東連合軍総司令部化」
日本海軍の第一航空艦隊(再編)
米第7艦隊
英太平洋艦隊
がここに集結。
まさに日米英の極東NATO的軍事同盟の中心となる。
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【Ⅳ】中国本土:国共戦争は二重国家構造へ固定化
●1. 中共はソ連の主要補給港を失う
沿海州陥落により、
• 機関銃
• 迫撃砲
• 装甲車
• 砲弾
• 糧食
これらの大半が途絶。
物資はモンゴル経由の細いルートのみ。
●2. 国民党は沿岸都市を保持
米英日の補給線が安定し、
上海・南京・広州・天津などで防衛線を維持。
内陸 VS 沿岸
赤い山岳国家 VS 海洋国家
という“二つの中国”が固定し、内戦が本格膠着。
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【Ⅴ】ソ連:大敗北の衝撃と欧州戦線の動揺
●1. ソ連の極東軍はほぼ壊滅
• 兵力損耗は50〜60%
• 戦車・砲は80%喪失
• 司令部機能は完全崩壊
スターリンは激昂し、
ザバイカル方面軍、シベリア方面軍の司令官を粛清。
●2. 欧州への影響
極東への補充が不可能になったことで、
欧州前線でも兵力不足が顕在化。
連合軍は英本土を辛うじて保持しつつ、
反攻準備を極秘裏に開始。
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【Ⅵ】連合国:核開発の本格再開
●1. 大勝利で政治的支援が一気に増える
「今こそ決定的な兵器を」という声が高まり、
日米英の共同核開発(マンハッタンⅡ)が加速。
分担は以下:
• 米国:原爆爆縮技術・工場組織
• 英国:重水炉理論・金属ウラン処理
• 日本:化学分離、同位体分離、耐熱材料
初の核実験は
1951〜52年の成功が見込まれる。
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【Ⅶ】英本土・欧州正面:ソ連の圧力は一時的に停止
極東の連合国勝利により、
ソ連は兵の振り替えをせざるを得ず、欧州春季攻勢は中止。
●1. 英本土は呼吸を取り戻す
ロンドンは連日爆撃の危機から脱し、
イギリス軍は反攻準備に転ずる。
●2. 米軍の欧州投入計画が再始動
ドーバー海峡を挟んで、
**大反攻作戦「フライングダッチマン」**の立案が本格化。
• 上陸地点:オランダ北部のフローニンゲン付近
• 上陸兵力:日米英合計80〜100万
• 支援:日本海軍航空隊+米戦略空軍
欧州でも戦線が動きつつあった。
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【Ⅷ】国際政治・各国の動向
●日本
• 満州・沿海州・朝鮮南部の再統治を開始
• 経済は戦時景気で急上昇
• 国際的地位は「アジアの要石」に
●米国
• 欧州の反攻・核開発を最優先
• 民心は“極東の勝利”で高揚
●英国
• ソ連への恐怖がやや緩和
• フライングダッチマン作戦に全力
●オーストラリア
• 北方軍の壊滅で連合国勝利を祝賀
• 極東への部隊派遣を決定
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■総括:カ号作戦直後の世界は「ソ連にとって最悪の状態」
1. 極東戦線:完全崩壊
2. 朝鮮北部:巨大な袋小路で包囲される
3. 満州・沿海州:日米英の巨大前線基地化
4. 中国:国共内戦が膠着し中共の拡大ストップ
5. 欧州:ソ連攻勢は鈍化し連合国反攻準備進行
6. 核開発:連合国側が先に完成へ
ソ連の国力の軸(欧州・極東)が同時に弱体化し、
史実以上の“ソ連存亡の危機”が訪れる。




