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囚われな悪女  作者:


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20/20

活路


これだ。

この本だ。

読んでいないのにわかる。


パラっとページを捲る。


「ここに記載されている内容は、決して露呈してはならない。

ここに記載されている錬金術は、決して広めてはならない。」


「...錬金術....」

聞いたことのない名前...


「ある刻印を消すための、錬金術」

「...これだ。」とステラは呟く。

自身の浮かんでいた刻印を思い出し、この絵の刻印と見比べるが相違がない。


「この刻印を消すためにすることはただ一つ!!」


閲覧注意とデカデカと書かれ、R18と刻印が書かれていた。

それをめくり、見る。


「異性との交友である!!」


デカデカと書かれた文字を見る。


「....異性...交友...?」

そう書かれた文を読み首を傾げ、どう言うことかラウル様に聞こうとそっちを見ると目を見開き私を見ていた。


「....ま、まて!この本はそうゆう本だったのか?!いや、俺は知らなくて....っいや、もらって嬉しくないかと聞かれれば嬉しくなくはないが、だが故意でおまえに渡したわけではなくてだな、うん。」


うんうんと1人何故か汗をかきながら焦っている。

分からないので公爵様に申し訳ないが起きてもらう。


「公爵様、公爵様。すみません。本、見つけたんです。」


そう言うと公爵は飛び起きた。


「なんだと?!それは本当か!?」

私の肩を掴む。


「...はい。ラウル様が待っていたんです!」


そう言われたラウル様は「ちがう!違うんだ兄者!テラお前...!...やめてくれーっ!!」と何故かゴロゴロと顔を隠しながら悶えている。


「ただ、内容が分からなくて...この刻印なんです。私の背中にあるのは」

そう言ってそのページを開く。


「おぉ!...............」感動したように読んでいくがだんだんと公爵様の顔色が悪くなっていく。


読み終えた公爵はパァァンっと本を閉じて頭を抱える。


「.....どうでした....?」

私はこの刻印を消せるか不安で公爵に聞くが、


「....ままままってくれ....すこしまってくれ....」

真っ赤な顔をしては青白い顔をしていた公爵に、ステラは不安になる。


「...いいんです。公爵様。....私もう心の準備はできているんです」

そう顔を伏せると公爵は慌ててステラに言う。


「ち、違うんだ....!これは、その...」


公爵はゆっくりと私に教えてくれる。

その話は私の脳をパンクさせた。


「わた、わたし、裸?....異性に....みせる...?お互い...裸...?」

ぷすぷすと真っ赤に湯気タコになる。


ただ、命がかかっていることも事実なので、ステラは意を決して言う。


「.......私、....私の裸を見せるなら....」


公爵様は喉を鳴らす。


「.....ラウル様しかいませんーーーーー!!!」


ぶーーーーっとラウルが吹き出す。


「ななななななにいってんだ?!?!」

チラチラと青白い顔で公爵を見ながら言う。


「だって...だって...公爵様に裸を見られるなんて、恥ずかしすぎます!無理です!絶対無理!!」

顔を真っ赤にして手で顔を覆う。


「いや!しなきゃいけないことはそれだけじゃねぇんだよ!!」

ラウルは顔面蒼白になりながら言う。


「は、裸なるのだって恥ずかしいのにまだあるんですか?!無理です無理!!」

ぶんぶん顔を振る。


「大丈夫だよ!真っ暗ですりゃーいーだろ!!」

ラウルは焦りながら兄者の顔色を伺いながら言う。


「....まっくら?」

「真っ暗の中裸になればいいんですか?」

ステラが覆っていた手を開く。


「なんだ!じゃあ全然恥ずかしくありません!ラウル様!早速刻印を消したいです!」

そう言ってラウルの手を引こうとしたら、間に公爵様が隔たった。


「.....まず、刻印を出さなくちゃいけない。それにはステラに元の姿に戻ってもらう必要があり、尚且つ伯爵がステラの居場所を認知して、刻印が浮き出たことを知ってステラを迎えに来るまでがタイムリミットだ。」

そう言われ、私はなるほど。と言い、


「....私元の体への戻り方はわかりません.....」


「...あぁ、だからまずは体を戻す方法を探してから、こっちだ。」

そう言って本を指差す。


「ん?.....あれ?」

ステラは思い出す。桜を見た日、妖精たちに元の体に戻されたことを。


「....公爵様。私、元の体の戻り方、わかるかも知れません。」


「....え」


「前に一度桜を見た日に、妖精たちに体を元に戻されたんです。」

そうだそうだ!と喜び、妖精たちに戻してもらいましょう!と叫ぶ。


「じゃあ早速...!」


「まて!!そう言えば俺、明日の朝に人と会う約束をしていたんだ....!こんな所で泊まってる暇なんてなかったわ!.....わり、てことでやっぱ兄者に頼んで...!」

そうラウルは息つくひまもなく出ていった。

.....なぜか鍵すらも置いてって。


「ラウル様鍵忘れていっちゃいましたね...もう!またここに泊まる時大変でしょうに」

そう言えば公爵様は曖昧に頷いた。


「....取り敢えず、どうしましょう。ラウル様がいないと困ります....」

そうステラは呟くと


「....俺じゃ...ダメか....?」

公爵様が言う。


「....ダメじゃないけど....はずかしすぎます!」

公爵様に暗いからと言って裸を見せるだなんて...!


「....言ってなかったけど、やっぱりそういうのは好き同士がしないとダメなんだって。」

そんなこと書いてなかったが、ステラが全部読んでなかったことをいいことに公爵は付け足した。


「あ!え!そうなんですか?!」

かああああ。とステラの頬が赤くなる。


「じゃ、じゃあすみませんが、公爵様、よろしくお願いします。」

ぺこりとステラはお辞儀をする。


「うん。でもやっぱりここじゃ伯爵の邪魔が入るかも知らない。公爵家に帰ってから頑丈な警備を敷いてからにしよう。....けっして誰も入ってこれないように....決して誰も邪魔....じゃなかった。安全のためにね。他の誰かに裸見られたくないもんね?」

と言えばステラはコクコク何度も首を縦に振った。


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