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一人目

学校で勉強してないーとかいう割にやってる女子

本当にやってない俺の目を見て言ってみろ

下へ降りると母が机に料理を運んでいた。肉やジャガイモがはいったカレーやトマトやキャベツがはいっていてお好み焼きのようにドレッシングがかけられたサラダ。

「「いただきます」」

昔から食事を食べる時はいつも忘れずにいっている。なぜかは分からない。まぁしないよりはもちろんいいが、外食とかだと気恥ずかしいものを感じる。カレーのルーをご飯に混ぜる。僕はカレーのルーは混ぜる派だ。その方がご飯とよく絡んでうまい。スパイシーな香りだったが少し甘く感じる。そう思いながら母を殺すかどうか悩みながらカレーをねちねちと音を立てながら食べる。

「続いてのニュースです昨夜未明…………………」

「総」

「ん?」

「汚い」

「ん」

音に気を遣い食べろということらしい。

「続いてのニュースです今日午前未明………」

「総」

「え?音立てて……」


「ごめんね。こんな静かな食事で」


え?なんで今更そんなことをいうのだろうか。なんで僕が殺そうと悩んでいた母がなんで今この時にいうんだよ。食べていたカレーが急に辛くなり喉に突き刺さる。「ゔぉぇっっ」

気持ち悪くなりえずく。

「大丈夫?!」

母が近寄る。言葉が発せなく僕は母に軽く頷きトイレに駆け込んだ。喉に魚の小骨が何本も刺さったような痛みだった。その小骨のような痛みに拍車をかけるようゲロが喉に迫り上がる。喉に塩酸を入れたのかってぐらい熱く痛い。「ゔぉぇぇぇぇぇぇぇああああああああ」カレーみ僕が混ぜた時よりも赤くぐちゃぐちゃになっておりトイレに一つ一つジャガイモ、肉、人参、玉ねぎ。赤ちゃんでもこんなカレーができないだろってぐらい汚いカレー 吐瀉物がばら撒かれていた。トイレの部屋の壁にもたりかかりながら座る。

「母さんを殺すとか何考えてんだ」

どうかしてた。いやほんとに。「過去」に戻れることを考えたら気分が高揚し思考がまともではなかったのだろう。5分くらい何も考えず天井を見上げたあと母さんに「部屋でちょっと休んでくる」といい部屋に行く。部屋の窓を開け自分のベットのシーツの下に入れていた茶封筒をあけ紙を持ちベットに仰向けで寝転ぶ。

「①家族の一人

②自分の親友一人

③現在の内閣総理大臣ー」

条件を見て改めて考える。まず①はもう除外だし③とかは論外。いや③は何か意図があるかもしれない。でなければこんなバカな選択肢出さないだろう。だがどうしようもない。もしかしたらと思いポケットに入ってるスマホを取り出した。「………ないのかよ」総理がどこかの町を回ることがあるのかと思ったらなかった。「とすると ……②しかないよな……」どうすればいいだろうか。親友というくらいだから中学の友達のことだろう。思いつくのは3人だ。

「……………」

「どうすれば……………」

決められない…………。


気づいたら朝だった。午前6時。それは翌日のことじゃない。期限の一日前の日だった。ずっとこのことを考えてるとあっという間に時がすぎてしまっていた。僕は机に紙を広げたまま肘をついたまま頭を抱えていた。決められない。明日がその期限だ。ずっとこのことを考えていると自然と思い出が溢れ出てくる。全員なぜかハロウィンの格好をしていった夏休みの花火大会。大食い対決とかもした。まるでユーチューバーみたいなことをしていた。そんな思い出や友情が一つ一つ障壁となり壊せない。

「ぼりぼり」

髪を掻いてしまう。それは日に日に強くなっていることに僕は気づいてなかった。紙にはよぼよぼな髪の毛が落ちていた。まるで冬に木の枝が地面に落ちているような光景だった。これが僥倖だったのかは分からないがこの光景で僕は一つの施策を思いつきた。僕は机に落ちた髪の毛をはらい紙を裏返しにし筆箱からシャーペンと定規を取り出した。

「ジーーーーーーーーっ」「ジーーーーーーーーっ」

「ジーーっ」「ジーーーっ」「ジーーーーっ」

………………

「…………よし…」

あみだくじだ。とても6日間悩んでいたのが嘘のように思える仕方ないのだ。もう1日目の時に分かっていた。

「こいつらはどうしても殺すことができない…」と。

しかし「過去」には戻りたいのだ。その二択を考えると「過去」に天秤が傾く。しかしそう思っても決められないならばもう時間がない。運でも決めるしかないと思った。友達に優先度はない。ほんとにみんなが仲がいいのだ。ならば優先するのは平等だ。

縦に3本 紙の上から下の端まで丁寧に引いた線と縦の線の間に横、斜めの線を縦の線の空白を埋め尽くすぐらい書いた。さながら小学一年生の漢字ドリルのようだった。シャーペンと定規を筆箱に入れ少しペンの側面の色がはげてきた赤ペンを手に持つ。そして紙に目を向ける。

3本の縦線どれにインクを落とすか。真ん中にした。なんとなく2が1と3に挟まれて平等に感じたからだ。そして僕は一つ一つ線に沿って赤く塗りつぶしていく。一つ一つの線を丁寧に、


人の命を撫でるように僕は最後の横線をなぞった。

最近アニメより漫画にハマっています。アニメといいですが漫画でしか伝わらない表現やシーンがあるから漫画だいすき。

こっちの諸事情で次回遅れます。

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