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ぬけた先には
ここでとなります。
「テツ、『なんの御用』だったのか、ちゃんと教えてやったらどうだ?」
にやけた坊主を恨めしげに見て、子犬のように見上げるシュンカの頭を撫でる。
「えーっと・・・そうだな、黒森から帰ったら、な」
はい、と返事をするシュンカはまた先をあるきだし、横の坊主も、珍しく興味がありそうな顔でこちらを見る。
「 ・・・言っとくが、おまえも黒森から帰ったら、どうしてあのとき、おれに刃を抜いたのかを説明してもらうからな」
「・・・・んう?ああ、・・抜いた、なあ。確かに。・・・『どうして』?・・・あれ?」
太い腕を組み、首を傾げ始めた馬鹿を目にして、すこしだけ気が済み、懐の中の小瓶がなにやら輝いたのを感じ、着物の上から叩いた。
―――なあ、アシ。
そういうやさしい魂の震えを、『わらう』と呼ぶのさ。
雲をぬければ、でるさきは ―――――
おつきあいくださった方、目をとめてくださった方、ありがとうございました!
残念ながらこの話が次へつづきます。。。




