ひと晩中
引き続き15R方面。ご注意を
胸の中で眠ってしまった相手を、抱えたままアシは倒れる。またしてもベッドがきしみ、アシはおのずと、口元がゆるんだ。
ぎしり 、
ざわり 。
――腹の中が、騒ぐ。
深く息を吸い、抱えたあいての身体の向きを変え、背中からつつみこむ。
着物のあわせに手をいれ、シュンカの平らな胸をなでる。
左側。
どくどくと、血を送るそれを、手の平が感じる。
それといっしょに、清いものが手を伝い、身体をかける。
「 っふ、 ぁ 」
――思わず、息とも声ともつかぬものがでる。
人間でいえば、精を吐くというところか。
手の平をすべらせる。
胸。
腹。
臍。
――下着の中。
「 ぅ 」
「しい。シュンカ。声を出さないで」
命じれば、声を殺す。
人ではない身体の中は、シュンカから溢れ伝わる、若く青い精の気で満ちる。
部屋の扉を見る。
一枚むこうには、あの二人がいる。
こちらの気のみだれは、まだ伝わっていないはずだ。
シュンカをさわりながら、己の『力』が前とは比べられないほどなのを、感じている。
もう片手を、うつむいた顔へ。
ゆっくりと頬から口元を撫で、唇を割る。
指を、一本、一本、差し込むが、「 む 」とうめくように舌で押し出された。
こんどは強引に指をおしこむ。
「シュンカ。ほら、吸っていいよ」
このところ、毎晩、シュンカにこの指をしゃぶらせていた。
朝には何も覚えていないが、多少の『気』の乱れは残っただろうに、坊主は気付いたのか気付かなかったのか、アシには、何もいわなかった。
――― だから、ずっと、一晩中続けた。
おもしろいように、アシの中に、『気』が溜まってゆき、力がみなぎった。




