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おとぎばなし ― 明滅にして 明明 ―  作者: ぽすしち
陽炎ゆれる 章

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33/47

ひと晩中

引き続き15R方面。ご注意を



 胸の中で眠ってしまった相手を、抱えたままアシは倒れる。またしてもベッドがきしみ、アシはおのずと、口元がゆるんだ。

     

     ぎしり 、


            ざわり 。


                   ――腹の中が、騒ぐ。



 深く息を吸い、抱えたあいての身体の向きを変え、背中からつつみこむ。


 着物のあわせに手をいれ、シュンカの平らな胸をなでる。


 左側。

 どくどくと、血を送るそれを、手の平が感じる。


 それといっしょに、清いものが手を伝い、身体をかける。


 「 っふ、   ぁ 」

  ――思わず、息とも声ともつかぬものがでる。

 

 人間でいえば、精を吐くというところか。



  手の平をすべらせる。


 胸。

 腹。

 臍。


 ――下着の中。


 「  ぅ  」

 「しい。シュンカ。声を出さないで」

  命じれば、声を殺す。



 人ではない身体の中は、シュンカから溢れ伝わる、若く青い精の気で満ちる。


 部屋の扉を見る。

 一枚むこうには、あの二人がいる。


 こちらの気のみだれは、まだ伝わっていないはずだ。



 シュンカをさわりながら、己の『力』が前とは比べられないほどなのを、感じている。

 


 もう片手を、うつむいた顔へ。

 ゆっくりと頬から口元を撫で、唇を割る。

 

 指を、一本、一本、差し込むが、「 む 」とうめくように舌で押し出された。


 こんどは強引に指をおしこむ。

 


「シュンカ。ほら、吸っていいよ」

 このところ、毎晩、シュンカにこの指をしゃぶらせていた。


 朝には何も覚えていないが、多少の『気』の乱れは残っただろうに、坊主は気付いたのか気付かなかったのか、アシには、何もいわなかった。


 

    ――― だから、ずっと、一晩中続けた。

 

 おもしろいように、アシの中に、『気』が溜まってゆき、力がみなぎった。




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