表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おとぎばなし ― 明滅にして 明明 ―  作者: ぽすしち
照りわたる 章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/47

時が変えさせる



 しばし、にらまれる。


「 ―― むかし、な、」

  いきなり、にらむ男が何やら語りだす。


「―― むかし、神官だとか名乗る妙な男がおれの前に立った。胡散くせえしゃべりかたの、女に甘い男でな。普段は人のいい笑顔でやんわりとした奴なんだがよ、 腹が立つと、氷みてえに冷たくかたい男になる。 ―― おれは、それを、知ってる」


「・・まあ、つきあいも長いしな」


「そいつが、ちかごろ、どうにも、世話好きな年寄りみないになっちまった」


「・・・・年寄りって・・・」


「もし、アシを消さなきゃならねえような事になったら、おれがやる」


「・・・・・」


 いつものように表情もない男が言い置き、前を見た。


 子どもと役神の手が、いつのまにか、つながっている。



「―― たしかに、・・・シュンカに、存神たもつがみの話をしないよう頼んだのは、おれだし、アシを仕立てて、この世に出したのも、おれだよ」


「だから、おめえには、できねえ」


「そんなわけ」


「『氷のセイテツ殿』のカタチさえ、時は変えさすとみた。―― おめえには、シュンカの前で、あれを消せねえ」


「っ――― 」

 

 元神官の、矜持とか、自分より、年下の男からの、わかったような、言葉とか ――。





「っえ!?せ、セイテツさま!!」


 驚いたシュンカが、振り返り叫んだ。




「―― なめんなよ。クソガキ。てめえが坊主になるよりずっと前から、こっちは神官だったんだよ。 おれを、―― 誰だと思ってる?」

 

 セイテツさま!!と飛びついてしがみついた相手を見下ろし、ついで、むこうに立つ、役神を見やった。

 

 アシは、ひどく困ったような顔をしているが、その口元の端は、あがっている。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ