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おとぎばなし ― 明滅にして 明明 ―  作者: ぽすしち
照りわたる 章

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22/47

手を



      ―― 腹の中が、ざわざわと、騒ぐ。



      しずまれ、しずまれ、とおもうても、ざわ ざわ ざわ




    〈  この子には、誰も、くわしく伝えていないのだ 〉

 



    そうか、 ―――それは、


      

                 ありがたい。



  

「―― 実は、・・・役神えきがみだというのに、身体が、思わしくなくて・・・まったく情けない話だろう?」

「え?へいき?」


「いや。それほどひどくはないんだ。ただ、 ――― シュンカにしてほしいことがある」

「おれに?」


 どんなこと?と子どもは小首を傾ぐ。


「・・・手を、・・・ここへ」

「え?でも・・・」


「シュンカのような心地よい『気』を当ててもらうと、かなり楽になるのだよ。それに前にもいったが、 ―― わたしは、セイテツ様に仕立てられた役神だよ?」

  

  アシは、意識して口元を動かし、

  

     ―― 『笑って』 みせる。




「・・・うん。そうだよね」

 戸惑ったことをわびるように、笑顔がむけられ、乞われるままに、シュンカの手が、

     



   ――アシの、額へと、つけられた。






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