第3話 毛布の力は偉大?
うーん。
あのローブ姿の奴を止めると決めたはいいものの。。。
困った。果たして、俺はあのローブ姿の奴を止められるだろうか。
俺の持っているスキルは攻撃性のある物はなく、
使えそうなのはいかにもって感じの【無限牢獄】だけ。
それも今まで一回も試したことすらない。
まあ、やってみないと分からない訳だが、
そもそも発動条件は何なのだろう・・
例えば、この俺(毛布)で相手を包むとかか?
それは、難しすぎるな。。
んー。
そうだな、こういうのはどうだろうか。
俺の毛布の一部を糸の状態にして・・
そんでもって一気に包み込む。。
うん、これならまだ元の毛布の状態よりかは成功率も高くなりそうだな。。
よし、それじゃさっそく取り掛かろう。
まずは・・集中!
くぬぬぬぬぅ・・・
感覚を研ぎ澄ませる、そして感じる。
布の繊維一本一本。
それら全てが自分の体・・・
・・・・・・
よし!できた。・・・が、
一部をひも状にバラすつもりが体全部がほどけて一本のひもになってしまった!?
これは大丈夫か?
ま、まぁ、まずは目下の問題から片付けていこう。
気づかれないようそっと・・
ってあれ、こいつ全然気づいてねえな、、
よっぽど集中してらっしゃる。
よし、今のうちに。
うぉおー、ぜんりょく疾走ー!
・・・・・
ようし、完成!
なんか包むと言うよりも、体をぐるぐると巻いたようなかたちになってしまったな。
え。。
「まぁ、なんということでしょう、、なんとこいつは女性でした。そして今現在・・・
そいつは寝ております。。」
そう、こいつは俺が一生懸命働いている中寝ていたのだ。
少しムカッとしなくもなかったが。。
ま、まあ俺は広い心のもちぬしなので?
決して、
腹いせにいやらしい事をしようなどかんがえていない・・・です。
。。。
何はともあれ、こいつの捕獲にせいこうした。。
と、思ったのだが。
「えっなにこれ!?」
「どういうこと?」
「何で糸でぐるぐる巻きになってんの?」
「ねえ!だれか居るならこれを解いて!」
「誰よこんなことしたの。」
・・・・・
ついに起きやがった。
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