第2話
「これは、奈落だな・・・」
今、俺は上を見ている。そう、上だ。
ここは洞窟などではなく、地面が大きく割れていてその底に居るのだ。
言うなれば溝、もしくわ谷と言ったところだろうか。
とにかくそこには、あの見たこともない獣が落ちたのであろう地面の裂け目があった。
地球にはこのようなものは存在しなかった。
こういうのがあるって事は大きい地震かなんかがあったのだろう。
それにしても、この溝(仮)は大きいなあ。
視覚的には横幅は、5メートルくらい。
奥行はうーむ、暗くてよく見えん。
上はよく分からないが光が見えているから出られない事はない・・よな。。
取り敢えず先に進むことにしよう。
暗いとはいっても薄暗いということで全く見えない事は無い。
俺は運のいい事にスキルを獲得した。。
というかスキルを獲得することはこの世界では日常茶飯事という可能性もあるな。。
まぁ細かいことは気にしないでいいか、
今俺が持っているスキルは4つだったかな。
その中でも最も役に立っているのがこの【形状変化】である。
読んで字のごとく、形状を変化させるというスキルだ。
今もこのスキルを駆使して芋虫のように動いている。
意外と慣れると簡単だ。
あーでも忘れちゃいけないのが【意識伝達】だな。
これがなきゃそもそも俺の体(布団)全体に意識を送ることすら出来なかったんだから。
えっとあれだな、このスキルが無かったら地球で言うところの全身麻酔状態みたいになってたかな。
あっそうだ、まだこの世界でやる事なにも決めてなかったな。
んーそうだな。
前世では法律やらなんやらがあって縛られてる感があったし、
そんなにいいものでもなかったもんなー。
ん?いや、決して法に触れるようなことはやってないよ。
原因はその頃の法律があまりにもきつかったから。
まあ環境問題やら治安がどうだとかもあったからな。
おっと、
それはさて置き、いかなりモンスター発見!
あれはースケルトン的なやつか。
ちょっと待てよ、、近くに人が居るっぽいな。
何をしてるのだろうか、襲われている訳でもなさそうだし。
って
えっ!
なんじゃありゃ。
その光景は衝撃的であった。
スケルトンの数は一体、二体などではなく。
それはまるでスケルトンの軍隊のようだ。
「あれではスケルトンの軍隊じゃないか!」
と思わずくちに出そうになるも、もちろん布団に口などない。
などと考えている間にそのスケルトンたちは隊列を組み始めた。
操っているのはあのローブを着た奴だろう。
そいつはしゃがんで何かをしている。
魔法陣のような物も見える。
恐らく魔力?か何かを流しているのだろう。
やるなら今がチャンスだ。
だが、そいつが悪いことをしている訳ではないとしたらどうする。
うーむ、いや、今こそ決断の時だ!
さっきはスケルトンに気を取られて決めていなかったが、
俺はこの世界で何者にも囚われることなく順風満帆に生きていく事にしよう。
そう、
それこそが俺の、これからのモットーである。
こんな感じでちょこちょこ投稿しようと思っておりますので。
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