表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

SPの生き方

作者: 真稲

本日安倍元総理が凶弾に倒れました。

私自身とてもショックで悲しいですがネット上の反応で少し思うところがあったので不謹慎だとは思いますが私にできる意見表明の仕方としてこうして小説を書かせていただきました。

急遽書いたので読みづらいところがあれば申し訳ありません。

安倍元総理のご冥福をお祈り申し上げます。


SP達の話です

204x年4月警視庁


私は今年から警視庁警備部警護科に配属されることとなった。

インターネットの発展や技術の発展により銃規制等がしっかりしてると言われる日本ですら銃器や爆薬が蔓延している現在において事前予防の公安がほとんど対応するためSPの役割はかなり限定的なものとなりつつある。…と聞いていたのであまり気負っていなかったのだがあのくそ教官め…私は今、SPとして必要なことを叩き込むと言われてひたすらありえない質と量の訓練を課されていた。

身体を鍛える訓練をしたあとは休憩と称して座学。過去にあった国内外の要人襲撃事件の例や様々シチュエーションに対して教官が襲撃計画を立てるのでそれを阻止するという無茶苦茶なものまで…いやミサイルとか無理だろ…。



204x年7月愛x県

あの地獄のような無駄な訓練を3ヶ月続け、ようやく私も警護の現場に付くことになった。

とある国会議員が地元のイベントで演説することとなったのだがその議員の事務所に新聞を切り貼りしたいかにもな殺害予告が送られて来たというのだ。そのため人手が必要となりようやく私も現場へ出られたのだが正直胡散臭いとしか思えない。だいたい殺害予告なんて送ったら難易度上がるだけだしほぼ間違いなくいたずらだと思うのだ。しかし警戒を強化せずに万が一があるといけないので警護要員を増やしたい警察側とあからさまないたずらにわざわざ怯えて弱みを見せたく無い要人側との話し合いによって新人の私がこの任務に付くことになった。要人の近くにはベテランの先輩もいるため今回は先輩の技を近くで見て身に付ける良い機会だと思うことにした。

イベントも中盤に差し掛かり要人の演説が始まろうとした頃、ドーンと低い音が響いた。その時、私は咄嗟に要人を引き倒そうとしたがやけにゆっくりした視界の中で観衆の1人がこちらに何かを向けているのが見え、頭の中にはくそ教官のよく言っていた言葉が頭をよぎった。

『インターネットの情報によって出回るようになったのはジップガンと呼ばれる自作銃だ。純正品より精度が悪かったり犯人も精度に自信が無いから数発撃ってくるぞ。銃声がした時点で相手は狙い付けてんだ。相手探してる暇ねえぞ』

そして私は要人を引き倒すと同時に頭に衝撃を受けて眼の前が真っ暗になった。







204x年7月都内某所

「はい、はい、ええ、わかりました」

私が電話を切ると同僚が良いことでもあったのかと尋ねる。顔に出てたのだろうか。

「ああ、今度は護れた」

私も今回の警護体制には少し疑問があります。

しかし、SPを批判している人を見るとSPの人こそ1番今回のことを悔やんでいるのではと思ってしまいなんか違う気がしてしまいます。

この国の未来に教官はいりませんか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ