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16セオ様かっこいい…じゃなくて鍛冶屋を探しますよ!!

ブックマークありがとうございます!!!

 

「という訳で頼みましたよ。」

「畏まりました。お嬢様。」

 今はお兄さまたちが泊まっている宿に来ていた。

 勿論ミラさんは別室にて待機して貰っているが、どうやって回復したかなどはお兄さまたち三人組に説明している。


 と、それよりもさっき何を誰に頼んだのかというと。(上の会話のこと)

 専属ではない従者に感染者(ソフィアさん周辺)のところへ訪ね、病名とこの病気の注意事項を伝えること。重症者は直ちに私に伝える事。薬はまだ用意出来ていないので持たせない。


 あ、ちゃんとこの従者にはホーリードラゴンに結界を張らせたから大丈夫。

 レドラにはお父様への私からの暗黒病についての詳しい報告書を持って行って貰ってる。

 寝坊助なレドラにホドラが起きろやゴラァて言ってどついたのは記憶に新しい…


 もう一人の従者にはこの街の医師へ発現者の症状の特徴、気をつける事、などなどを伝えに行って貰っている。発言者は診断所にて入院だ。あと、自称ホドラとレドラが作った結界の魔法を付与した指輪(私が作った)をかく診断所に四つずつ渡す様に渡すように。

 とういうことを頼んだのだ!!



 さて、ここで問題が発生だ。


「お兄様達はここでジッとしているか、先にセガリット帝国にたっていいのですよ?」

「いや、僕はエレノアについていくよ。お兄様とエレノアは一心同体だろ?」

「何を言っているのだブルーノ。エレノア、私はこう見えて王太子だ。何か大きなことをするのに役立つのでわ?」

「俺も王太子だから役立つぞ。とういうか多少の医学の心得はあるからある程度のサポートはできると思う。とういか個人的に何故そんなにエレノアが暗黒病に詳しいのかとても気になる。どこであの情報を手に入れたんだ?」


 おっふ…スルースルー。


 てか王太子を便利だからってそばに置く不敬者があるかよ…。

 しかも二人も王太子いらん。お兄様達はさっさとお爺様に会いに行ってあげて!!!


 色々と話し合った結果、医学の心得があり王太子という強権を持っているセオ様が私についてくる事になりお兄様二人はお父様と合流し薬の提供についてのこちらの利益について話合う事となった。


 無料で助ける訳じゃないのですよ。




 ****




「ここら辺は路地裏とか入らない限り治安がとても良くてお店も人気が高いですね。この辺りで鍛冶屋を探すのがオススメです。」


 セオ様の魔法でセオ様と私は変装のため二人して髪色を茶髪に変え、念の為それぞれ深いフードをかぶってこの街を歩いていた。

 勿論ミラさんにはセオ様が王太子とは言っていない。設定はお兄様。

 この街は先日のターコパスの街ほど賑わっていないがまぁまぁな感じ。でも、ちょっと人が少ないかな。


 ここら辺である鍛冶屋を一通り回ること数十分が過ぎたが、どの鍛冶屋も悪くはないが良くもない。

 魔法付与の質が少々低いのでは?って感じ。

 うぅん、困ったもうこの通りのだいぶ端の方に来てしまってお店も少なくなってきた。


 が、


 小腹が空いたので三人でクレープを頬張っていると唐突に運命は現れたりする。


 とあるお店とお店の間。

 隙間は空いてないのにぐわんと歪んで見えるのはきっと幻術をかけているからだろう。鑑定をかけるとそれにプラスで結界も張ってある。結界の質は高く幻術も宮廷魔術師程度の魔力量じゃ分からないかも知れない。そこからはなんと薬草の匂いが漂ってきている。


 これはもしや…待ち望んでいた魔女の降臨ではないだろうか…⁉︎


「…セオ様。あそこから少々薬草の匂いがいたしますの。」

 セオ様は薬草の匂い?と呟きながら視線を私が向けた方へ向ける。あら、セオ様も中々の魔術量だろうと思っていたけど。本当に多いのね。眉間にシワを寄せ、なんだ…と呟いていますよ。

 そんな表情もカッコイイなんて罪な男ですね。


「へ?あそこに何か有りますか?」

「……成る程、分からないのか…」


 そう言いセオ様が眉間にしわを寄せ例の場所を見ましたそしてボソッと行ったのです。




『鑑定』





 こここここここ…この方!!!

 鑑定を使えるお方だった!!鑑定のスキルは珍しいのに…!


 鑑定持ちだったら後に帝国陛下になった時便利ね。もし過去に罪を犯してたらステータスに出るし職業とかも分かるから暗殺者とか見破るのに使える。


「ミラさん、…わたし、あしがつかれてしまって…かじやさがしはあきらめてここでお開きにしようようかな。きょうはあんないありがとう。またきかいがあったら会いましょうね。」


 足のほうに手を下ろしあたかも足が痛いと言う風に視線を下げ瞳は潤ませ最後は申し訳なさげに眉を下げ笑う…


 うん。完璧。


 その仕草にミラさんは申し訳なさげに頰に手を当て心配の言葉をかけ帰っていった。

 さぁ、準備は整った。テレパシーで空を飛んでいるはずのホドラに声をかけ腕の中に帰ってくる様に言う。

 そうするとホドラと一緒にレドラも腕の中に帰ってきた彼らは見えない様に魔法がかかっているけど念の為と私の不自然な腕の形をなくすためとても小さくなってもらい私の鞄に入って貰った。

 ホドラが、レドラと一緒に入るのを嫌がって顔を顰める様子が面白かった。喧嘩するほど仲がいいと言うやつか…レドラが鈍感だからホドラの一方的な喧嘩になってるけど。


 そんなことをホワホワ考えていると急に視線が急上昇。

 びっくりして目を見開くと目の前にはニコッと笑ったセオ様の美しい顔が。



 んなななななな!!!なんで⁉︎


 瞬時に固まってしまった。


 し、しかもお姫様抱っことか…おうじしゃまやん…きゃっこいい。


「ふっくく…。足は大丈夫か?我が妹は名女優様だったとは。」


 一瞬で顔が真っ赤になったのが分かる。だってぶわぁってなったもん。


 え、意地悪セオ様なんか…すごい!!


 破壊力がさぁあああああああ!


「お、下ろしてくださいませセオさま!わたくしおもたいですわ!あしがいたいと言うのは…その、う、うそもほうべんというやつですわ!」

「む、嘘も方便か。上手いこと言う言葉だな。あ、こらそんなに暴れたら危ないだろ。大丈夫、羽の様に軽いよ。」


 うっっっっっっっっわぁぁぁぁあああああああああああかぁあっっっっっっっっっっこいいいいいいいいいい!!


 羽のように軽い訳あるかい!!何千個の羽を集めたんじゃい!暴れた拍子に顔が近くなって恥かしすぎるわ!


 セオ様にこの赤すぎる顔を見せていられずぎゅっとセオ様の首筋に抱き着いた。うぅ…いいにおいするぅ。


「…いい匂いがする…エレノア嬢の使う香水を作ったものはかなりの腕だな。」

「はえ?わたくしこうすいつけておりませんよ?」


 それよりもセオ様の方がいい香りです。

 セオ様は何か考えるそぶりをしたが私は早く魔女が居る(予定)路地裏に入りたくてセオ様を急かす。さぁ、行きましょう!!!


 セオ様は私を抱いているため私が結界に触れるとピリッと体に刺激が走り私達は路地裏に入り込んでいた。

 背後を振り返るとそこは先ほどまでいた街並みが見える。上手く入れたみたいだ。


 路地裏は暗いが人は全然おらず、壁には窓もついていないので明かりは空からの陽光のみだった。


 進むべき道は一本しかないので取り敢えず真っ直ぐ進んでいく。その途中何度かセオ様に下ろして貰える様お願いしたりしたがことごとく失敗、もとい聞き入れてくれなかった。意地悪な笑みを浮かべているのがカッコいい…じゃなくて!


 まっすぐ進んでしばらく進んだ頃。ある一点を通り過ぎ、違和感があった。どうやらセオ様も違和感を感じ取ったらしくピタッと一度止まった。


「ありましたね。はいりましょう。もしあやしいやつでもだいじょうぶですよ?エンシェントドラゴンがいますから。」


 そう笑うとセオ様もクスッと笑った。幼女がエンシェントドラゴンを連れているのが面白かったらしい。

 今更ですよね。

 私が壁に触れ「かべさん…本当は何があるか、みたいなぁ」と呟くと幻術が消え一つの木製の扉が現れた。

 扉には魔女の家と書いてあり開店と書かれた板が垂れ下がっている。


 上でそんなにで幻術解除できるって…すごい魔力量なのか、それとも精霊に愛されているのか…と聞こえた。うん。魔法を習ってなくてもたまに適当な言葉で魔法が発動する子もいるからそういう設定でいったらセオ様がいい感じにそう言う風に受け止めてくれたな。


 扉には開店と書いてあるので私達は遠慮なく扉を開けた。


 そして固まった。


「いやぁん!久しぶりにお客様が来たと思ったら可愛い子たちが来たわぁ!さぁさぁ上がってぇ!今日は本店に何を御所望かしらぁ?」



 そこにはスキンヘッドで額に刀傷のある厳つい顔の男がミニスカフリフリエプロンを着ているというミスマッチなオネェがいた。





ありがとうございました〜


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