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14美しい世界でしょ?

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 ドサリ…

 ホーリードラゴンが降臨した。いや、させた?

 すると背後から何かが落ちた様な音が聞こえる。振り返ると二人の従者が腰を抜かしていた。

 サリーは恍惚として表情で泣いてるし。ガンロさんは…祈りの体制に入って何か言ってる。


「すすす、素晴らしい!!プラチナに輝くホーリードラゴンさまに女神の如く美しく神聖で可愛らしいお嬢様の奇跡のコラボレーション…!!画家!今すぐ画家に描かせなくては!!」


 あらぁ…鼻息が荒いわぁ。いつもの落ち着いたサリーはいずこへ?

 まぁいいや。


「ホドラさん。はじめまして。かのじょは私のじじょのサリー。ホドラはひかりまほう使えるよね?ちょっと手伝ってくれないかな。はなしをあわせてくれるだけでいいの。」

「もちろん。おまかせくださいな。」


 という事で移動。ガンロさんはレドラとここにお留守番。人が小屋に入らない様に監視役だ。やけに恐縮してたけど何なんだろうね。


 で私達はここに来るのにも使った使用人用の馬車に乗りこみます。御者はサリー。凄いね何でもできる。

 ホドラには小さくなってもらい私の肩に乗れるくらい。

 馬車に揺られて数分。お兄さま達がいるであろう宿まで行く。


 さて、しっかりと話さないとなぁ。




 ***




「なぜ…急にエンシェントドラゴンのホーリードラゴンを拾って回復魔法を使ってもらう展開になるんだ…?」

 お兄様ズは皆一様に頭を抱えます。

 ただ今人払いをしてこの部屋には四人しか居ません。

 また新しいドラゴンを連れてきた私は一通りストーリーを考えお兄様達に説明をすることにした。

 説明の内容はこうだ。


 あの女性を神殿の横にあった小屋で休ませて薬の材料を探しに行かなくてはと思っていたら空から何か光る鳥が降ってきて抱き留め疲れていた様なのでお水を上げるとお礼にと願い事を一つ聞いてくれた。

 だから私はその願い事を彼女に回復魔法をかけることにして。その少しの間にホーリードラゴンは私の事を気に入ったらしく仲良くなった。


 というシナリオをあたかも本当の様にスラスラと鮮明に語った。


 お兄様達は「なんて運命してやがる…」とか…「流石エレノア、その内から滲み出る天性の可愛さでエンシェントドラゴンでさえ従えるというのか」…とか「あぁ、このことを貴族の連中が知ったら…」

 皆それぞれに自らの世界に入り込み私は膝上のホドラを撫で撫でしていると意を結した様にヴァルツ兄様が私の座っている一人がけのソファーまで来て私の目の前で屈み、両手を掴み真剣な目で私を射抜いた。

 …出任せのストーリーだって、バレたか…?


「エレノア、いいかい。よく聞くんだ。もしエレノアが二体ものエンシェントドラゴン様を使役したと知れ渡れば、きっと馬鹿な奴らやそうでない奴もエレノアに近づいてくる様になる。そうするとまだ幼いエレノアを狙って誘拐や暗殺、無理やりな婚約、他にも色々エレノアが傷付くことをしようとする者は現れるだろう。それはいくらエレノアがエンシェントドラゴン様に守られていると知れ渡ってもきっと変わらない。だから、彼らのことは出来るだけ隠すんだよ。」


 ヴァルツ兄様の顔は真剣で本当に心配してくれているのがよくわかる。あとの二人も心配そうに私を見つめている。

 それに言おうとしていることも良くわかる。

 エンシェントドラゴンを持つ娘を手に居られれば国の、いや、それ以上の規模で大きな地位を手に入れることができる、故に私は狙われる。


 ヴァルツ兄様達から見れば私はまだ産まれたばかりの赤子の様に無垢で何も出来なくて手を掴まれれば対抗できない無力な人間なのだろう。まぁ実際はとてつもない魔力に多い知識。あ、この多い知識ってのは皆んな分かってるか。だって医学書読む三歳児は中々いない。


 まぁ、よく分かってるよ。私は狙われるのはうざったいし面倒だし怖いから嫌だしね。


「えぇ、分かっておりますよヴァルツにいさま。彼らも常にめくらましの魔法をかけているようなので私がこころをゆるしているもののまえでしか すがたはあらわしておりません。ですが…そうですね。きほんてきには皆にみえないようにしておいてもらいましょう。」

 三人を見渡し一つコクリと頷きソファーから立ち上がった。


「どうぞ皆様。私の事は秘密にしてくださいませね。 

 さぁ、お腹が空きましたわ!夕食を食べましょう!」


 そう一つ微笑み皆んなで夕食を食べた。


 お腹一杯になり解散となり二人の王太子が部屋を出てわたしはお兄様に向き直った。


 お兄様はお兄様を見つめる私の瞳が思いの外真剣だったのがた予想外だったらしく。キョトンとしている。


「ホドラ、このへやにけっかいをはってくださいな。…お兄様、いまからはなすことはぜったいにひみつみしてください。」


 そう言い唇に人差し指をつけ「シー」とする。するとお兄様はことの他私の行動が緩かったことに安心したのか。お兄様もシーってしてウィンクをしてくれた。うん。お兄様は安定のカッコよさだ。最高。


「うぉっほん。んんっ実はですね。女性を寝かしている小屋が神殿の横にあると言いましたよね?折角だから祈りを捧げてきたのですが。そこでどうやら私は《女神の祝福》とやらを受けましてスキルをゲットしました。一応報告しておきます。この事を知っているのは今の所サリーとお兄様だけですね。」


 そういうとお兄様はふんふんと頷き…固まりました。


「ふんふん………………んっ!え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええ!!!女神の祝福⁉︎え、えぇ?た、大変じゃないか!神殿に知られない様にしないと!ち…父上達にも知らせなきゃ!」

「はいそこら辺はおにいさまにまかせます。でわ、わたしは小屋においてきたかのじょがしんぱいなのでかえりますね。サリー…ってお兄さま?」


 サリーを呼んで帰ろうと思ったのにお兄さまが私の手を掴む。そして抱き上げ目を合わせられる。

 暫く沈黙が続きやけに互いの呼吸の音が大きく感じた。


「…エレノアは、


 …きっと、神様に選ばれた存在で、きっと、何か使命があるんだろうね…。


 お兄さまに手伝えることがあったらなんでも言うんだよ?きっとエレノアはお父様とお母様の子だからスキルを二つ持っていたと思うんだけどそれにさらにプラスとなると…ちょっと危ないからもし自分のステータスを鑑定するきがあれば気をつけるんだよ?」

「はい!」


 そういうとお兄さまは私を離しサリーを呼んでくれた。そして私達は今度はホドラに乗りあの場所へ帰る。黒い外套を着てホドラに目眩ませ魔法をかけてもらうと夜闇に隠れてしまう。



 私は背中にサリーの体温を感じながら思う。

 私はつくづく愛されていると。


 この世界の住人には皆少なからず魔力がある。だが、スキルは持っているものが少ない。せいぜい国人の三分の一と言ったところだろう。

 それに大体持っていても一つだ。複数持っているのは高位貴族か王族かごく稀に現れるもののみ。彼らだって私の様に四つも持っていないだろう。恐らく二つ。

 もし私が四つも持っているとわかれば王族との結婚の確率が上がる。愛のない結婚だって既成事実を作られてしまうかもしれない。

 強さは人を惹きつける。良い意味でも悪い意味でも。


 街を見下ろすとそこには獣人と人間が仲良さげに酒を飲み交わし酔っ払いフラフラしていたり、手を繋いでいたり、あれは恋人かな。獣人の夫婦と人間の夫婦が自分たちの子供を遊ばせたりもしている。


 なんて素敵な世界だろう。

 こんなにも輝いて、様々な感情で溢れている。


 ここが女神様が愛し、私が変えてきた世界。


 獣人と人間は大体同じ数だけ存在する。貴族でも同じ数だけ存在する。王族にも獣人の血が入っているものも多くいる。と言っても獣人の中で王とされるのは竜人が多いので王家には竜人の血が入っている。勿論私も。

 特にベネザードが竜人の力が強くセガリットが半々、ハルガネットは弱めだ。

 竜人は殆ど人間と同じ見た目だが番という概念がある。この人だと決めた者の血を一定量飲めば二人は半身となりお互いしか求められ無い。三大帝国の夫妻達は皆この契約をしている。

 番はお互い近づくと良い匂いがするんだって。その匂いは竜人としての力が強いほど感じられるらしい。

 と言ってもその匂いが分かる力はもう随分薄れて殆どのものは分からないらしい。


 番…そう言うのを考えると何故かいつもセオ様が思い浮かぶ。

 これが幼稚園児特有のカッコいいから好きと言う精神なのだろうか。




 ***




 小屋につき私も寝る準備をして着替えていると身動ぎをする音が聞こえた。


 着替えきって彼女の元へ行くと薄っすらと目を覚ました彼女がいた。



ありがとうございました!!


ヒーローが完全にわかりましたね〜。セガリットに行くまで結構かかります。

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