表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/25

12やっぱりこうなるよね。

いつもより長めです。

ブックマークありがとうございます!!


コンコン「入るぞ。」


返事を聞く前にガチャリと扉を開ける。

突然に火山が噴火し唐突に結界が張られた。だが、まだ安心は禁物だと思ったためアーサー(お父様)とセルヴィア(お母様)は侍従達を集め子供達の安否の確認に来ていた。


…のだが、ここに入った皆が愕然と目を見開いた。



「よいですかレドラ。あなたのしごとが火山などのかんりなら、いくら愛しい人が居なくなって寂しくっても仕事をほうきして眠るなんていけません!めがみさまやせいじゅうは優しいから許してくれますがもうそんなことをしてはいけません!と言ってももうこんなことにならないでしょうけどね。」


そう言い私ことエレノアは仁王立ちし、目の前の小さくなったレドラに説教をかます。


「すみません…少し心が落ち着いたら仕事に戻るつもりだったんですが…寂しくて…寂しくて…。でももう大丈夫なんですよね。」

「そうですね。あのめがみさまのいってた感じでは大丈夫でしょう。さて、他の眠っているドラゴン達も起こさなくては…まぁ、今度でいいですか(いい加減)」


ここにいる皆が『女神様が言っていたとは⁉︎』と思っていたがエンシェントドラゴンのレッドドラゴンとの会話に参加するのは憚られ誰も突っ込めなかった。

初めの方は怒っていたエレノアはもう説教は終わりだとばかりにレッドドラゴンを抱き上げソファーによっこいしょと腰を下ろすのだった。




***



レドラに説教をし落ち着いて周りを見ると固まったお兄様と、いつの間にか来たお父様・お母様に侍従達がいた。

入り口で一歩を踏み入れたままで固まっており、ちょっと面白い…じゃなくてなんで皆そんなに固まってるの……あぁぁぁぁうう!!!

あぁ、これね!この膝の上に乗せたら湯たんぽが如くあったかいこのエンシェントドラゴンね!!!そりゃそうだな!部屋に入ったら可愛い娘がここらへんじゃ珍しいドラゴンにまさかの説教かましてるとかビビるわ。

…どうしよう。説明…出来るかなぁ。


私は入り口付近に近づきお父様を見上げる。


「おとうさま、おかあさま、ごきげんよう。さきほどはおどろきました…どあかぁぁんってなってがたがたぁ…てなって…こわかったですぅ…」


デデェン エレノアは涙目+プルプル震える+涙目+上目使いをかましたぁ!

効果はバツグン!使用人一同とお母様は可愛さのあまり蹲っているぅ!

さて、強キャラのおとうさまはぁ…なななんと!ギュッと抱き上げ頭ポンポンしてくれたぁぁぁぁ!!!!

カンカンカン!!エレノアの完全しょーりー!!!



「え…エレノア嬢、女神様が言ってた…とは、ど、どう言う事だ?」


後ろを振り返るとセオ様をはじめに復活したお兄様達がこちらをじっと見ている。

くそっ、こっちは倒せていなかったか…


どうしよう…


言い訳を考え視線をあっちこっちにやったが結果は出ず、諦めて若干の真実を入れることにした。


「今からいうことはないみつにおねがいしたいのですが。わたしがねむっていた3ねんかん。あのあいだ、いしき だけのじょうたいでずっとめがみさまといっしょにいました。はなしたり、げーむしたり…といろいろ。」


そういうとまた皆んながあんぐりと口を開けた。

そりゃそうだよね。何言ってんだって感じだよね。


「ほんとうだよ?きになるならハークライドルさんらへんにきいてみてよ。3ねんかんわたしのたましいはだれといっしょにいたか。ずっとわたしのたましいをからだにくっつけるために、めがみさまはそばにいてくれたからね。」

「…そこまで言うなら…本当なのだろう。それにそれが本当ならいくらエレノア嬢が前世の記憶があるからって転生に戸惑いもせずにしっかりしすぎているのも、聖獣様やレッドドラゴン様に好かれるのも理解できる。」

「確かに、それなら理解できる。」

「そうだねぇ。」


お兄様方は理解してくれたみたい。お父様達は…うん。うんうん頷いているから大丈夫そう。


この後はレドラが目覚めて火山の噴火が起こったこと、急に結界を張られて領主は驚いてるだろうからレドラのことは伏せて教えたほうがいいと言う話をして、結界は公爵家のメンツで張ったということになった。

王子のお忍びは隠したほうがいいだろうということだな。侍従が使いに出た。

その後は解散となり私は寂しがるお兄様を説得し自室に戻りレドラに大きくなってもらいお腹らへんを枕にして寝た。




***




「……あ、……の…あ…エレノア。」


ゆるゆると肩を揺すられ掛け布団の中に潜る。

むむ…安心する声ですぅ…


「エレノア、起きて。朝だよ?」


掛け布団をゆるく剥がされ渋々目を開けると満面の笑顔のお兄様が居た。


「…あれ…サリー…は…?」


重たいまぶたをボヤッと開け、周りを見わたそうたするとお兄様に抱き上げられる。


「エレノア様、おはようございます。サリーはここに居ますよ。お目覚めのお紅茶はいかがですか?」


サリーは紅茶を入れて近くで待っていてくれたようだ。いつもの優しい笑顔が身に染みる。


「二人ともおは…ふぁあ…おふぁよう。」


おっつ、あくびが出てしまったぜぇ…

目をパチパチして眠気を覚まそうとするがイマイチ効果がない。うぅ…ん。朝は弱い。

ボーとしながらサリーの入れてくれたお茶を受け取りチビチビと飲む。あぁぁ…あったまるわぁ。


「可愛い…かわいすぎる…おはようエレノア!今日はいい天気だね!今日は出発する前に少し街を見て回るかい?」

「え?いいの!!」


それは楽しそうだ!一気に目が覚めたぜ。キラキラした目で聞き返すとお兄様が朝ごはんを食べてからねと言ったので直食を運んでもらうことにした。お兄様も私の部屋で食べるって!


着替えるために一旦お兄様には部屋を出てもらいサリーに着替えさせられる。今日の服も楽さ重視の軽いやつ。上品でかつ可愛い藍色のワンピースっぽいやつ。

髪は前髪の癖を直して綺麗なサラサラパッツンにして少し後毛を出した、サイドに編み込みのある一つ結び。

再度入ってきたお兄様がが可愛いと言って高い高いしてくれたよ!精神年齢高いはずなのに超楽しかった。


レドラは精霊の類なのでそんなに食事を必要としないので私達が朝食をとっている時昼寝していた。よく寝るなぁ…





***





「わぁあ!すごい!いろいろなおみせがならんでいるのね!」


ただ今街を堪能中。

メンバーはお兄様ヴァルツ兄様セオ様それぞれの侍従という感じ。

お父様とお母様も来たがっていたけど、ここの領主の辺境伯が是非挨拶をしたいと招待をかけてきたので仕方なく今回は別行動。二人にお見上げを買って帰ってあげよう。


街は港町なだけあり賑わっており様々なお店が所狭しと並んでいる。人にも活気があり皆生き生きとしている。


「あ、あのターコパスの天ぷら食べてみたい!」

「本当だ。美味しそう私も欲しいなセオ君もブルーノもいるよね?四人分よろしくね。」


あの見た目は間違いなくタコだ!美味しそう…じゅるり


すかさずサリーが買いに行く。本当によくできた従者だ。そして私は町人の視線を集める罪な女だわ。両手に花とはこの事。お兄様に抱かれながら右にはヴァルツ兄様、左にセオ様。あ、そうそう。二人は王太子という事と私の髪色は特別な色だという事で有名なため髪色を変えて(ヴァルツは黒髪、セオ様は茶色っぽい琥珀色私はお兄様と同じ金髪)は変装している。が、お二人とも、美形なのは隠せていない。

つまり罪な女なのは私ではなくお兄様達ということかな。女子らの嫉妬の視線が痛いよ!(ふん!いいでしょぉ!!)


買ってきたターコパスの天ぷらは紙コップのようなものに入っており串が刺さっている。

私がそれを一つ受け取り、まずはお兄様にアーンする。

お兄様は普通に食べてくれる。この兄弟ラブラブなのでアーンぐらい普通である。朝食でもしたし。

しかし、王太子らはそんな事知らないなだ。


「えぇ、ブルーノだけずるい!私もエレノアにアーンされたいのにぃ!!」


そう言われ、ヴァルツ兄様を見ると期待に満ち足りた目でこちらを見ている…仕方ないなぁ…


「ふん!エレノアとアーンしていいのはぼくだけ…って、えっエレノア?」

「ヴァルツ兄様、はい、あーん。」


パクっという感じだ。これで満足したか?

イケメンにアーンするの慣れないと恥ずかしいんだぞ!あ、でもお兄様はお兄様だったから最初から恥ずかしくなかったな。

思い出に浸っていると左からヒョイっとターコパスの天ぷらが伸びてきた。「あーん」はーい。あーむ。もぐもぐ。うん!プリプリ熱々美味しい!……ん?


左を見ると天ぷらに串を刺すセオ様。


「うん。美味しいな。ん?もういっかいするか?ほら、あーん。」


きゃぁぁぁあ!そんな優しい微笑みをたたえてアーンてしないで!萌え死ぬわ!!いや、食べるけどね!

私は小さな口を開けて少し頬を染めてパクッと食べた。うぅ…恥ずかしすぎて味がわからん!強いて言うなら萌の味…と言うところか…。

と言うかセオ様と間接キスしたのでわ!私!お見事!じゃなくて…もういいや!。

そんな恥ずかしいを思いをしながらターコパスを食べ終え店を見て回る。


あ、綺麗な石飾り。呪い石…パワーストーンかな。


「お嬢さんはこの石が気になるようだね?」


お店のお婆さんが先まで見ていたアイスブルーの石のネックレスを持ち上げて私に見やすいようにしてくれた。


「きれいないしですね。ほうせきじゃないんですか?」

「うぅん。ちがうねぇ。この石は呪い石(まじないせき)と言って魔力で輝く特別な石なんだ。願いのこもった魔力を込めて輝く石。…お嬢さんは、変わった雰囲気をしているね。」

「そうですか?」


私は至って普通なのだと思うけどな。前世の記憶があるくらいで。


「ちょっと掌を見せてくれないかい?これでも昔は占い師をしていたんだ。ちょっと占ってもいいかい?」


別に占うくらいいいので、掌を見てる。手相占いというやつか。

私の手相を見ているお婆さんはうんうんと言い目をやさしげに細め、そして最後に少し眉を寄せまた優しい顔になって顔を上げた。


「よく分からないけど、とても輝いていてしかし、色々な困難があり、ただそれ以上の幸せに溢れた人生なようだ。きっと辛い未来が待っているけれどお嬢さんは頑張って最終的には幸せになれるよ。あ…あと。今回の旅は運がないのかねぇ。」


今回の旅は運がない…うぅん、そうだといえば火山が噴火して沢山の人に迷惑をかけた身内がいるしなぁ、お婆さんは昨夜のことを言っているのだろう。確かにせっかく遊びにきたのに地震と津波なんてねぇ。


「お嬢さんのこれからに幸がありますように。…この石をあげるよ。気お付けて進むんだよ。」


そう言いお婆さんは先程まで見ていたアイスブルーの石のネックレスを私の首にかけてくれた。紐は金属で綺麗にシャラっとなった。

お婆さんはくれると言ったが流石に貰うわけにはいかない。このネックレス高いのに…


「お金払いますよ?」

「いや、もらって欲しいんだ。お嬢さんは、とても 綺麗だからねぇ。」


そのお婆さんの優しい瞳は私の瞳の奥を見ているようで照れ臭かった。

ここまで言ってもらっては、貰うしかなく有難うございますと笑い、店を後にした。

お婆さんは優しい笑顔で最後まで見送っていたようだ。




***




メンバーにレドラを交えてまたもや馬車に揺られて次の日に。

本日で自国を出発してから4日目。


従者曰くもうここは国外で、とある小国らしい。


セガリット帝国とハルガネット帝国の間にある国(三大帝国の属国)なためかなり治安はいいらしい。

煉瓦造りの可愛らしい建物が多くお店の雰囲気も可愛らしい。今日中にもうこことこの国の次にある小国を通過してセガリット帝国に入りたいらしい。つまり、結構急いでるみたい。


可愛い街並みや、街の人たちを眺めていると奥の方からフラフラとした女の人がいた。

顔色は分からないがもうすぐすれ違うからわかるだろう。と言っても私が彼女の顔色を分かっても何にもならないけど。

そう思い顔を逸らそうと思ったがやはり何となく嫌な予感がしてチラリとその女性を見るとゲホッゲホと咳をし手に血を残しバタリと倒れながら咳を繰り返し血を吐く。


とたん、神殿でのことを思い出した。


これのことなのではないどろうかと無性に思った。

倒れた女性に数人の人が近寄り支えようと手を伸ばす。ダメだ!もしあの病気なら触ったら感染する可能性がある!

窓をバンッと勢い良くあけ叫ぶ。


「ダメ!感染します!!」

思った以上に大きな声が出た。外は馬車の中の私に注目している。支えようとしていた人たちも私の必死の血相に動きを止めている。

急いで馬車を止めさせ飛ぶように降りた。


「エレノア⁉︎」


後ろから声をかけるお兄様に空間鞄に入れておいた神殿からパチった『暗黒の伝染病』の本を放り投げる。令嬢らしからぬ行動だけど今はそう言ってられない。


「暗黒の伝染病かもしれません!みなさまおりてきてはいけませんよ!サリー!手袋を三組はんかちを三枚出して!」

この世界ではこの病気が感染者の体液などに触れるだけで感染するとは思われていない。所詮くしゃみ程度で感染だろうだろう…と。


私ははんかちを口周りに巻き自身は手袋を3枚付け体に結界をかけ近づく。


「申し訳ありません人を助ける心は素晴らしいのですが、彼女は私に任せてくださいませんか。素手で触れると感染するかのせいがあります。」


そう言い、助けに近寄ってきていた人を離れさせ彼女自身にも結界をはる。きっと人にはこの結界は見えないだろう。

彼女はさっきから冷や汗や咳をずっとしているため近くにいると体液に触ってしまうかのせいがある。


少し袖をまくってみると彼女の腕は内出血が沢山あった。末期症状にまでおちいっている。治る確率はかなり低いだろう。もう感染している人が沢山いるかもしれない。

彼女の荷物から解熱薬と書いた袋が見えるから病院に行ったあとだろうか。となると急いでその医者に伝えないと今以上に感染者が増える。

彼女に使用した器具などの洗浄が足りないと…うん。医師も危ない。

この病気は空気感染しないが病気を持ってくるエボラウイルスに感染した動物(霊長類)に接触するか感染者の体液に接触するかウイルスに汚染された器具に接触するかで感染する。


意外と感染するのは少ないのではと思うかもしれないが熱を出したり体調が悪いと言うと親類や知り合いのものが心配して看病をし感染ということもあるため感染率は高いし他にも感染方法はあるのだが、結構感染してゆく。

この街は危ない せめてと思い 叫んだ。


「私の名前はエレノア・アマドール・アルヴァレズ!

ハルガネットとセガリットの公爵家の者、身分はっはきりしています。

彼女は暗黒の伝染病患者です!この病気は病気を運んでくる野生の霊長類との接触、感染者の体液との接触、汚染された器具との接触で感染します!初期症状は発熱、強い倦怠感、筋肉痛、頭痛、咽頭痛等の症状が突然現れます。その次に腹痛、嘔吐、下痢等の消化器症状や発疹、腎障害、肝機能障害等などが現れ重症化してくると彼女のように出血症状が現れます。


そのような症状が現れた方は気を付けて医師の元へ!最近発見された治療法を医師に伝えておきます!」



なかなかセガリット帝国に辿りつきません〜

ブックマーク・評価 お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ