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 僕の気持は固まった。恐らく彼女と無理やりやろうと思えばできるだろう。帰り路、そっと近づいて人気のない所に誘いだせばいい。


 でも違う。そうじゃない。無理やりやるということは相手に嫌われているということじゃないか。それじゃダメだ。僕が望んでいる形はそういう形じゃない。彼女の方から奉仕する様な関係性が好きなんだ。


 だからつまり……性奴隷みたいな形がいいんだ。


 古代のエジプトの王の周りにいる女性、喜んで王に奉仕をするような関係。アレが理想だ。


 僕は教師の濁声が鳴り響く教室で、隣にいる彼女の方を向いた。


 井上浅香は何やらノートをとっているみたいだった。


 しばらく見ていたら、僕の視線に気付いたらしく、彼女は「え? 何?」と、尋ねてきた。


 もちろん用などない。ただ彼女を眺めていたかっただけだ。なので僕は「別に」と言って前を向いた。そして気付いた。彼女は毛ほどの興味も僕に対し持ち合わせていない事に。


 僕にはそれが少し寂しかったが、最初から予想されていたことに対していちいちくよくよするタイプではなかった。なぁにRPGと同じだ。これからこの女を攻略すればいいだけのこと。


 僕はいたって前向きだった。


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