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僕は久々に学校に登校してみた。
机にはこれでもか、というくらい暴言が書き込まれていた。
女子は毛虫でも見る様な視線で僕をみた。そして口ぐち「きもっ」と陰口を言っていた。
僕は誰とも喋らずに放課後まで過ごした。
そして帰り路を歩くときに声をかけられた。なんと、工藤からだった。
「よぉ性奴隷」
僕は無視した。だが、工藤は尚も話しかけてきた。
「お前結構面白い奴だったんだな。今から家来いよ」
僕は、これはどういうことだろう、と思った。てっきり、それをからかってくるモノだとばかり思っていたからだ。
「別にいいけど?」
僕はそういうと、工藤についていった。
工藤の家はアパートだった。
工藤は鍵をとりだし玄関の扉をあけた。僕はあまり人の家に入った事がなかったので「お邪魔しまーす」と少しおっかなびっくりしながら言った。
「誰もいねーよ」と工藤は言った。
だが、僕の中の疑問は消えない。なんでこいつは僕を誘ったのだろう?
「性奴隷、お前、なんで俺がお前を誘ったのか? って思ってるだろ?」
僕は頷いた。工藤は笑った。
「お前が女子に向かって性奴隷にしたい、とか叫びだしたからだよ」
僕はますます混乱した。




