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ある日の午後、僕は絶対にこの女を性奴隷にしようと思った。
とにかく、そう固い決意をした。
彼女は僕の隣の席に座る女子だった。ここは2年E組の教室で、僕と彼女は中学生だった。
きっかけは授業中に僕の消しゴムが床に落ちた事だった。消しゴムは彼女の方に転がっていった。
彼女がそれを拾い、無言で僕に渡してくれた。僕は小さく礼をし、自分の前に広げられている教科書を眺めた。濁声が聞えてきた。教壇の上に立つ先生が熱心にその部分の説明をしているハズだった。
全然内容が頭に入って来なかった。
だって僕の頭の中は彼女のあそこに僕のアレをブチ込む事しか考えられなかったからだ。
極度に興奮していた。僕は初めてクラスの女子を「女」だと思った。
何でこんなに興奮してるのか、僕にも説明がつかなかった。たぶん、あの色っぽいうなじを見てしまったからだ。内側から来る性の衝動が凄まじかった。彼女と愛を交わしたい……、いや違う。きっとアメリカのドラマならこういうだろう。ほら映画フィフティ・シェイズ・オブ・グレイでも言ってたじゃないか。アレだ。あの言葉。
ファックしたい、だ。
僕はこの隣の彼女、井上浅香とファックしたいんだ。




