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そして私は考えた

やっと二話目投稿できました…。

かなり時間かかっちゃってすみません。

良ければ読んで行って下さい。

あれから私は一睡も出来ずに朝を迎えてしまった。今は早朝の五時である。

信じたくはないが、私はいわゆる異世界トリップというものをしてしまったらしい。だっていくら頬をつねっても腕にしっぺをしてもただただ痛みが走るだけだったし、寝不足の怠さも今まで体感していたものと同じだったからだ。


正直なところ、頭の中の整理が終わるまでずっと部屋の中にいたい。と言うか、この部屋から出たくない。だって、私の家の位って子爵だよ?(この体で過ごして居た私の記憶から分かった事)絶対ややこしいじゃん!

ややこしいのとか面倒臭い事とか大嫌いなんです。だから他殺願望持っちゃったんです。

………他殺願望?


今のワタシになる前の『私』が死んだ理由が確か…


…他殺願望を持っていたから。


人生初体験の異世界トリップ(いや、人生初じゃ無かったらどんな波乱万丈な人生を送っているんだって話だけど…)をして頭が混乱して居たんだろうけど、何で忘れてたんだよ私っ‼一番大事なことじゃん‼

テンパってたけどそこは忘れちゃいかんだろうに…『私』の唯一のアイデンティティのようなモノなんだし。

普通の伯爵令嬢だったらやらないだろうなと思いながら絹のように柔らかい金髪を思いっきりかき乱す。気が済むまで髪をかき乱してから、大きく息を吐く。


…よし、一回本当に落ち着こう。




それから落ち着いて物事を考えられるようになり、そして唯一のアイデンティティのような『他殺願望』を思い出した私は一つだけ目標を立てた。


ここでも他殺によって死を迎えよう。


何で死んだはずの私が異世界トリップしたのかは全く分からないが、分からないならそっとしておこう。別段興味も出ないし。

私にはこの世界でどうやって他殺されるかが私にとっては一番重要なのだ。それ以外のことはまあ…何とかなるだろう。

今後自室にいる時以外はお嬢様らしく振る舞わなくてはならないから、取り敢えず素が出ないように注意しないといけない。

そう考え終わった後すぐにコンコンとノック音が響いた。

時計を見ると、針は既に七時半を指していた。どんだけ動揺していたんだ私は…。


それはさておき、いよいよこの世界の住人のお出ましである。一度大きく深呼吸してから軽く声の調子を整える。


「どうぞ」


何度聞いても鈴のような可愛らしい声だ。『私』の声とは似ても似つかないな。

そんな現実逃避をしていると、カチャッという音を立てて金の装飾が施されたドア(今考えると、ドア一つに金の装飾とか金持ちスゲーな…)がゆっくりと………



…………は開かなかった。


「シェーラ!!」


光の速さなのではないかと疑いたくなる程の速さで白銀の髪の男が私に抱きついてきた。


………誰?

読んで下さり有り難うございました。


この白銀男は何なんでしょうね…!!

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