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短編,s

主人公じゃ無い悪魔でモブの僕の話

作者: ライム

ここは日本国の都市の一つに有る何の変哲も無い様な中学校、

惟 前世紀迄と違うのは悪魔とヒトの徹底的な格差社会に有ると言う事かな?



☆☆☆




始まりは世界が産まれて間も無い頃、ヒトが人間へと成った頃、

地獄の最高指導者…皇帝ベルゼブブと爵位を持った悪魔…

更にオロバスやアバドンなどの並々居る権力者達の怨念と憎悪の一言より起こった。


「地上は我等悪魔の管轄下の筈‼其れなのに何故奴らは我等の断りも無く蔓延り、神も黙認為るか‼」


「神は己が怠慢故起きた事実を隠蔽しあまつさえ我等の仕業と抜かしよる‼」


「『万物の霊長』が聞いて呆れる‼世界の調和の為に我等を生み出すだと‼天使共が呆れて此方に来るのも頷ける‼」


「「「報復だ‼偽りの父に鉄槌を‼」」」


彼等の神への復讐心は天界よりも明かるくかがやいた…

地獄の焔の様に禍々しくも轟々と。


先陣を切ったのは階級名サタンと呼ばれる紅き竜に成れる僅か6体の悪魔、

しかしその後に続く夥しい黒!黒!黒!

空を覆い尽くさんばかりの漆黒の翼達。


しかしどの様な真紅のドラゴンも神の御前にてはトカゲと同義、

瞬く間に撃ち落とされた。


其れもたかが一介の天使に過ぎ無い者に寄って…


在る者は雷で、

在る者は劔で。


項して悪に住まう者と一部の反逆天使達が共に地獄へ

堕とされた。



☆☆☆



そうして幾千年、

今地上は悪魔が支配して居る、

原因は堕天使ベリアルの訴えにより…


僕の様な悪魔には過ごし易い。


「始めまして、僕の名前はバァルアルト、

父はアスモダイで現在は上級悪魔です」


今は自己紹介、

中学校の最初で掴みは良いと思ったんだけど、

教室中が騒然と成ってる、

まぁ当たり前かな?

あの《サタン》の中にも名を連ねる魔王の一人がお父さん…

誰でも驚くかな?


「あのーじゃあバァルアルト君はドラゴンに変身出来るんですか?」


女の子が質問して来る、幸いまだこのクラスにヒトだからって差別する悪魔は居無い。


「僕はまだ完全にはなれ無いよ…で来て鱗

わ生やす程度かな?」


正直良くわかん無い、

まぁ掴みは良い方かな?



☆☆☆


自己紹介はあの後サクサク進み今は部活紹介の時間、

コレからお世話に成る先輩達が悪魔もヒトも関係無くぱほぉーまんすをして居る、

うーん僕は合唱部に入ろうかな?

一様 貴族の出だから詩は嗜んで居たからね、

其れに運動はあんまり得意じゃ無い、

運動会の日ってアンニュイな気分に成ら無い?

成ら無いヒトは羨ましいよ。


「なぁ、バァルアルト?お前はどこに入るか決めたか?俺は野球部には入るぜ!」


隣の席の男子(悪魔)が話しかけて来る、

名前を憶えて貰ったのは嬉しいかな?


「僕は合唱部に入るつもりだよ?運動は少し苦手でね…」


『合唱』と聞いた途端その子は面白くなさそうに顔を歪める。


「そうか~残念だな…」


彼は本当に残念そうに教室を出て行った、

合唱に嫌な思い出でも在るのかな?




☆☆☆




あれから一年と2ヶ月が過ぎた、

僕たちは進級して2年生に、

1年生の後輩達もだいぶ慣れて来たみたい、

僕も入って来た時はこんな風だったのかな?

微笑ましいね?


「せんぱーい、この前借りたライトノベル返しに来ました」


部活の後輩が教室迄やって来た、

因みにヒトね?


「うん、面白かった?」


「はい、でも主人公が唐変木過ぎて視て居てイライラして来ます!」


ははは、

其れは仕方が無いよ、

だってこの主人公が鋭かったら小説終わっちゃう。


「みんな~!大変だ!2年に転校生が来るらしいぞ!しかもこのクラスにだ‼」


あの野球悪魔くんが騒ぎながら教室に走って来た、

彼とは2年でも同んなじクラスでお弁当を交換する仲だ。


「うーん、転校生は珍しいけど大変って程かな?」


周りのみんなと呑気に首をかしげて居ると…


「それだけじゃねえよ‼そいつはヒトなのにドラゴンに変身出来る《サタン》の候補の一人だ‼」


《サタン》の候補…

有力な悪魔が多く居るこの学校でも多くない存在で次期地獄の政権の舵を取る事が約束為れた上級悪魔…まぁ僕もその一人だけどね♪


うーんヒトで在りながらドラゴンかぁ、

興味深いね、

会いに行ってこよ♪



☆☆☆



サイド:春樹

俺は中2の桜宮春樹、

ダジャレみたいな名前だろ?

そんな事よりもさっきから悪魔の奴等が煩い、

俺が何故ドラゴンに成れたかって?

俺だって知りてぇよ!


あーぁまた悪魔が来やがった…



☆☆☆

サイド:バァルアルト


「や!僕はバァルアルト!君は…桜宮くんか!綺麗な名前だね?」


ん?どうしたのかな?

かたまっちゃて?


「どうしたの?」


「え!いや、悪い、お前も悪魔なのか?」


やっと反応してくれた。


「うん!そうだよ、君と同んなじクラスで君と同んなじサタン候補!そしてアスモダイを父に持つ悪魔だよ♪」


すると彼は硬直する、

やっぱりお父さんの名前は強すぎるかな?

いっつもこの名前のせいで空気が重たく成るんだよね、

イヤー1年生の時は野球悪魔くんが居てくれて良かったな~遠足の班に誘ってくれて助かったよ、

じゃ無かったら僕、女の子に成ってたもん。


「お前俺と同じクラスなのか⁈」


あれぇ そこ?

うーんもしかして魔王の名前を聞いても動じない凄いヒトなのかな?

それとも学が無いだけ?


「うん!そうだよ、ところで桜宮くんは何でこの学校に?どこでも良いのに?」


わかんないなー何で態々この学校にしたんだろ?今まで居た学校でも出来るのに?


「えっとな?何かなダイコウシャク?って奴が俺に此処に来いったんだ、『今日不幸』って呼ばれてたな」


んーダイコウシャクは爵位として『今日不幸』?そんな哀れな公爵居るかな?

ん?今日不幸 きょうふ こう 恐怖公⁈


「アシュタロトさん⁈」


「あー何かそう言われてたな」


はぁ さっきのは後者の方みたい、

だって恐怖公って言われて居るヒト視て今日不幸と思うなんてバカ。



サイド:春樹


「おい!てめえ止めろ」


今俺の前にうずくまって居る少女と其れを足蹴りにする悪魔の姿が有った、


「おい!アルト!お前さっきこの学校に腐った奴は居無いって居たじゃんか!」


すると奴は苦笑いを浮かべて


「うーん、これは僕も予想外かな?何事にも例外が有るとは言ってもねぇ…」


なんて言ってやがる、

最後の方は独り言みたいだったが、

っと今為る事は考える事じゃねぇ!

助ける事だ!


俺は駆け出した。



うーん、

やっぱり

予想外かな?

いきなり駆け出すなんて…


あの愚鈍(イケメン)な顔に、偽善者(フラグメーカー)だなんて…

どんな主人公?

もしそうだったら多分今やってる喧嘩でドラゴンの不思議パワーがかくせ…


ピカー‼


…いしたみたい、

はぁ、

絶対彼は■■■■だよー

しぇむはざメー気弱な癖に…


あ、終わったみたい、

助けられた娘顔を赤くして感謝してるよーしかも春樹くん『風邪か?』なんてベタなセリフ吐きながら少女のおでこと自分のおでこをくっつけ合わせ無い‼


はぁ、ヒロインも決まったポイね、

ツンデレじゃ無いみたいです少しざんねんかな?



項して僕も巻き込まれて桜宮春樹くんの

1年間の冒険が始まるのでした?








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