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あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 28話 さすまた

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。






池図女学院部室棟、あーかい部部室。


きはだと白ちゃんは2人、机を挟み対面に座していた。




「…………白ちゃん。」


「なに?」


「きはだちゃん、ちょっとおこだよぉ。」


「怒ることないじゃない。」


「きはだちゃんがソファーを欲しがってたのは知ってるよねぇ?」


「買わないけどね。」


「じゃあ……そこに立てかけてある物は何ぃ?」




きはだは部室の隅っこに無造作に立てかけられているさすまたを指差した。




「……。」


「……何?」


「…………さすまたに決まってるじゃない。」


「……ソファーはダメなのにさすまたは買うのぉ?」


「だって何かに使わないと来年の予算減らされちゃうんだもん。」


「…………いくら?」


「5000円くらい。」


「お手ごろ価格ぅ……。」


「でっしょ〜!?良いお買い物したと思わない?」


「……。」


「やめて無言でさすまた構えないで。」


「もっと他に買うものあったよねぇ?」


「例えば?」


「ソファー。」


「5000円じゃせいぜい座布団がいいとこよ。」


「じゃあクッションで良かったじゃん!?みんなでかったいパイプ椅子に直で座るの終わりにできたよねぇ!?」


「あはは……。」


「コホン。……ときに白ちゃん。」


「……はい。」


「予算の相談、いつあったのぉ?」


「……いつだったかしら。」


「締め切りの何日前に気づいたのぉ……!?」


「…………当日です。」


「バカバカバカバカバカバカバカバカァ〜〜!!」


「そんなに言うことないじゃない!?悪かったとは思ってるけど……。」


「白ちゃんのせいでみんなニホンザルみたいなお尻になっちゃうんだぁ……ぐすん。」


「ならないわよ……。」


「で、でもほら!カッコいいじゃない……!?」


「本気でそう思ってるぅ……?」




「……………………ごめん。」




「よく言えました。」


「で、でもほら!色々と役に立ちそうじゃない……!?」


「……どんな風に?」


「入り口前に置いて、『ここがあーかい部だぞ〜!』って


「消防署じゃないんだよぉぉお!?」


「うおおっ!?本来の用途で使うなっ!?」






「……ねえ白ちゃん。」


「何?」


「家計簿とか、つけてる?」


「あんなめんどくさいのつけるわけ


「じゃあ1人で会計しないでよぉお!!?」


「わ、悪かったって……!」


「……とりあえず書いとくね。」




きはだはカバンからまっさらなノートを取り出すと、1ページ目に『○月×日 さすまた −5000(概算)』と書き記した。




「あと他に買ったのはホワイトボード……、パソコンはお下がりだからカウントしないで……、机と椅子……もお下がり。……こんなもんかぁ。」


「ほら、たった二つしか買って


「……ドアの修繕費。」


「え


「白ちゃん、前にドアノブ引っこ抜いて壊してたよねぇ?」


「あ……ああ!でもあれは事故ってことで部費からは出てないわよ……!?」


「……他に何か買った?」


「こ、これくらいじゃないかしら。」


「……後でホワイトボードとさすまたの値段教えてね。」


「…………はい。」




白ちゃんは親に叱られた子どものように、すっかり縮こまっていた。




「なになにお説教?」




あさぎ入室。




「あさぎちゃん……これ、どう思う?」




きはだはさすまたをあさぎに手渡した。




「……消防署?」


「カッコいい?」


「いや別にっ。」


「……白ちゃん?」


「ごめんなさい……。」


「ごめん、流れが全くわかんない。」


「この5000円のさすまた、白ちゃんが独断で買い申した。」


「…………ソファーは?」


「いや、ソファーは買わないって。」


「せめて人数分の座布団とか……。」




「「「……。」」」




以降、あーかい部のお金の管理はきはだがすることになった。








あーかい部!(4)




きはだ:投稿完了!


白ちゃん:え、まさか


きはだ:今日はさすまた回です


白ちゃん:きはだちゃん悪いことは言わないわ、今日の活動は無しってことにしましょう


あさぎ:ダメです

きはだ:戒め


ひいろ:何かあったのか?


きはだ:白ちゃんが部費でさすまた買いました


ひいろ:えぇぇ……なんで予算通るんだよ


あさぎ:ほんと謎だよね


白ちゃん:だからごめんって言ってるじゃない


きはだ:というわけで今後お金の管理はわたしがします


ひいろ:異議なし


ひいろ:っていうかせめて他にもっと買うものなかったのか?クッションとか


あさぎ:やっぱりクッション欲しいよね


きはだ:……だそうです


白ちゃん:ねえきはだちゃんそろそろ喋り方戻さない?


きはだ:嫌ですねえ白久澄河(しろひさすみか)養護教諭

きはだ:生徒が先生を敬うのは当たり前じゃないですか


白ちゃん:やめて怖い怖い!?


ひいろ:きはだは怒らせないようにしよう


あさぎ:きはだ家計簿つけてるの?


きはだ:そうだよぉ

きはだ:お母さんと一緒に、今月は電気代高いね〜、とか節約できたね〜、とか話すのが楽しいんだぁ♪


ひいろ:仲がいいんだな


きはだ:それに引き換えこの養護教諭は


白ちゃん:反省してます


あさぎ:座布団全部持ってく?


きはだ:持ってって


ひいろ:大喜利……?

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