分岐
杭瀬川での勝利に沸く大垣城に石田三成が到着。
石田三成「島!見事である。」
島左近「ありがとうございます。ところで殿の方は?」
石田三成「大谷は既に動いている。今頃は……。」
その頃、松尾山に動きあり。
「これより松尾山は、小早川が受け持つ!大至急退去せよ!」
声に主は、小早川秀秋筆頭家老平岡頼勝。
伊藤盛正「松尾山城は毛利輝元様より預けられたもの!小早川様に御渡しする指示は受けておらぬ!!」
「何だとぉ!ならば力ずくで奪うまでの事!!」
こちらの声は、小早川秀秋家老稲葉正成。
平岡頼勝「殿。突撃の下知を。」
小早川秀秋「わかった。これより松尾山を占拠する!!皆の者!掛かれ!!!」
松尾山に陣取るべく、小早川秀秋の軍勢1万5000が一斉に山を駆け上がる。対する伊藤盛正の軍勢は、毛利輝元が入るまでの維持管理が役目であったためごくわずか。争いはあっさり終結する。そう思われていた所に……。
「放て!」
の号令と共に小早川秀秋隊の側面に鉄砲が。一瞬怯むも
小早川秀秋「敵は小勢!一気に踏み潰してくれん!!」
と山頂目指し突撃。そこに……。
「やれ!!」
と山頂から大量の大石が。朝鮮半島の戦い等で鍛え上げられた小早川隊と言えども、この大石には。と足が止まった所に。
「掛かれ!!!」
の号令と共に山頂を駆け下って来たのは……。
稲葉正成「何故あいつがここに居るんだ!!!」
大谷吉継。
大垣城。
石田三成「大谷親子の軍勢は約5000。秀秋に比べ小勢ではあるが、地の利は大谷にある。今頃秀秋は、松尾山の中腹で右往左往している事であろう。ただ問題は残っている。」
島左近「……そうですね。」
石田三成「それはそうと明石殿は如何されている。此度のいくさは明石殿の働きが無ければ無傷で戻るのは難しかった。と蒲生から聞いている。」
島左近「殿。」
石田三成「どうした?明石殿何か異変でもあったのか?」
島左近「いえ。明石様に変わりありません。」
石田三成「ならすぐ御礼を言いに。」
島左近「お待ち下さい。」
石田三成「どうした。何かあったのか?」
島左近「殿がここに戻られる少し前に……。」
宇喜多秀家が訪ねて来ました。
島左近「それも……。」
島津義弘を連れて。
石田三成「島津様が!?城内で何か問題でも発生したのか?」
島左近「いえ。城内は落ち着きを取り戻しています。逃げ出す兵も居なくなりました。ただ……。」
此度の勝利に、皆が勇気を貰い過ぎてしまいまして……。
島左近「宇喜多様。そして島津様が……。」
徳川家康の居る赤坂を夜襲する。と言って来ました。




